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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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DivXに挑戦
 映画一本がCD一枚に収まるという驚異の圧縮技術DivX。共有の世界ではメジャーな動画形式だ。俺はMXの(一時的)壊滅以前にこれで圧縮された映画を見て、画質に失望して遠ざかっていた。動きが激しくなると(スクロールや炎など)、ブロックノイズが激しく、アクションやスペクタクルを楽しむにはいかにも物足りない感じがした。
 それが例のカミタマンの放流されたファイルを見て、かなり印象が変わった。25分ほどの番組が200MB程度に収まっており、画質の荒れはほとんど気にならない。ソースはスカパーのTV録画(デジタルではなくコンポジット入力をMPEGで録画しているのだろう)。古い例で申し訳ないが、VHSの標準録画と同じくらいの印象。少なくとも3倍録画よりかなりいい。
 カミタマンは別に優れたビジュアルやアクションを楽しむものではない(爆発はけっこう多いw)ので、この画質は必要にして十分だ。
 でまあ、こちらからも何か放流するとか、録画した動画をメッセで送るとかいうとき、DivX動画の作成もできて悪くないのじゃないかといろいろ調べた。DVD(VOBファイル)から動画を作ることもできるようだ。ただフリーソフトで全部やろうとすると頭も使うし手間もかかる。DVDからAVIを作成するなど、本来の目的の前段階は実にスムーズだったものの、TMPGEncなるフリーソフトを使ってのDivXエンコードがうまくいかない。マルチパスエンコードを行おうとすると必ずエラーが出るようだ。
 マルチパス(2パス)エンコードというのは、一度最初に試行的エンコード(もしくは単に解析か)を行って、ファイルの特性をログに残し、よりその特性にあった圧縮を行うことで平均ビットレートを上げず画質を向上させるものだ。どの記事を読んでもこれによる画質の向上ははっきりと実感できるもののようで、ぜひやりたい。
 エラーの原因がそもそもTMPGEncではなくDivXエンコーダの側にありそうだと見当をつけるのも時間がかかったが、その先も長かった。オチは新しいDivXのバグだった。どこのバージョンからあとか不明だが、テンポラリファイルを入れるフォルダを、DivXは自動で作らない(バージョンアップ時だけか)。しかも的確なエラーメッセージを出さずに単にエンコードに失敗して元のソフトに戻ってしまう。テンポラリフォルダを存在するものに変更するか、デフォルトの位置に作成するだけで、完全に解決。フリーだから文句を言いに行く場所もないが、「作業用フォルダ○○が存在しません」とエラーを出すとか、できればその先に「作成しますか?」って聞いてくるとか、難しいことじゃないと思うが……。

 でまあ、2パスエンコードにかかった時間は、30分番組で一時間ちょい(ビットレート780)。マシン負荷は高いが、寝る前にバッチで実行すれば一晩にDVD二枚分くらいエンコできる。いいかもしんない。
 使ったのはルパン三世FirstTVのDVDだが、25分程度の一本が150MBになる。カミタマンはもう少し画質がよかった。200MBだったところをみると、ビットレート1000くらいでやってるのかもしれない。まあ、いろいろ試してみよう。

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