退院してから体調は、波はあるが良好だ。ありがたい。
　わけても頭脳の方が、かなりいい。と言っても元々大きさはともかく中身は大した頭でもないのだが、鬱がひどいときは、記憶力、集中力、思考力のいずれもがひどく低下し、年だってとっていってるわけだから、「このまま能力が低下していって早々とボケていくのか」とますますヘコむわけだ。仕事をしていると、「経験を重ねていっているのに若い頃より仕事のレベルが落ちた」とガックリくる。
　近頃はどん底の時と比べれば本を読むスピードで倍くらいにはなっている。これに体力の回復がともなえば、かなり今後の生活に希望が見えてくるが……。
　てなわけでぼちぼち、「食い扶持」について考え、資格を取ったり技能を磨くことも考えたい。

　一方で要注意は、「躁転」というやつだ。元気になり過ぎて失敗をしでかすモードで、ケンカや暴力沙汰、浪費、暴飲暴食、事故などだ。ハイな気分や自信過剰、攻撃性がもたらす反社会的行動である。
　病的というほどではない（と思う）が、ちょっと買い物には拍車がかかっている。
　液晶テレビ、パソコンに、原付を同じ月に買うというのは、やや無茶だろう。ただ、昨年末車を売った段階で、（その金で）二輪を買うのは確定していて、体調不良でそれどころではなく繰り延べになっていたという現実はあるのだが……。預金その他を総点検して、少々財布の紐を引き締めねばなるまい。

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