忍者ブログ
おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自分のやりたいことってなんだろう
 時々、誰しもこういうこと考えますよね。一切考えずに突っ走り続けている人も、まあ稀にはいそうに思いますが、傍目にはそう見えても、みんなけっこう考えてるもんですぜ。特に人生の節目ってやつには、これが求められるかと。

 近視眼的に、サイトや同人活動でやりたいことはあり余っていてプライオリティをつけるのに苦心しふとあれもやるんだったと忘れてしまうほどです。そしてサイトは、必ずしも文章をどんどん発表するためでなく、少年愛者としての人とのつながりのため、という側面もある。

 加えて、一般向けの小説を何かの賞に応募したい。そもそも、その表サイトを充実させ、写真や絵も、ショタというおおっぴらにできない枠の外でもやりたいという思いも、実はかなりあります。

 誰しも夢はあっても障壁はあり、僕の場合は最大のものは健康で、次に金です。まあ元気ならバリバリ働けるので健康のみと言っても過言ではない。多くの人は時間が足りないでしょう。生活のために忙しくてね。

 文章における自分の才能を、僕がどの程度自己評価しているか、聞いて驚け、何度生まれ直しても百年努力しても対峙できない才能の持ち主は、現役の有名なプロでは片手に満たない。誇大妄想とは思いませんね。まあ近年の芥川賞直木賞受賞者などはなから相手になりません。
 でもねえ、特殊な世界に生きてきているから、一般性のあるテーマについて書きたいという強い情熱を今のところめったに感じないんですよ。恋愛や人の死、今話題なってる梁石日の「闇の子ども達」にしたって、僕が扱えばアプローチは絶対少年愛者からのものになり、暴力も性描写もとてもじゃないが一般商業出版に乗るようなものにならないんですよね。
 それでもいいから、エロ本としての娯楽性を放棄した少年愛的純文学を、いずれ書こうかなとか、思わないでもないですが。その意味で贅肉は多いながら、先日のP.T.S.D.3はもっとも純文学寄りです。言わせてもらえば芸術寄り。実は小説「無間」もそっち寄りです。両者とも少年愛が一般的に許容される世界なら破壊的なパワーを持つ衝撃の問題作のはずですが、あの内容はそうでない世の中だからこそ生まれたというパラドクスを抱えています。

 芥川賞系と直木賞系の違いは、純文学と大衆文学の違いです。芸術と娯楽です。

 あらゆる創作物は、芸術性と娯楽性の両面をほぼ確実に持っています。エロビデオだって1:9の1の芸術性は含んでいると僕は考えています。そしてアカデミー賞映画だって大衆娯楽性、刺激とスペクタクルをふんだんに含んでいるものです。
 芸術性とは、すなわち美と真実の追究です。一つにまとめられそうですが、僕は美と真実のどちらをチョイスしていいか、ちょっと判断できません。
 美しいものを作り出す、これまでこの世になかった美しさを。存在したが人が気づかなかった美しさを見いだし、飾り付け昇華させてみせる。
 三島由紀夫は、ゲイ、レズビアニズム、サディズムなど、古本屋の奥のマニアックな雑誌が扱うような頽唐趣味を芸術として再構成するという目的意識をを、自ら語っていました。
 真実の追求とは、つまり人間とは何か、世界とは何か、宇宙とは何か、といった問いに置き換えられます。人類最初の学問にして全てを統括する「哲学」の問うものです。

 淫靡頽唐、残酷変態、人間の業、倒錯。これらは、芸術の対象とするにまことにふさわしいではないですか。少年愛SM。

 だから、こっちの世界で書きたいものが噴出して、エロ本にしては余計なものが時にはちょっぴり時にはいっぱいくっついた小説を、僕は書き散らしているわけです。
 でもどうしても、対価をいただいて売りたいと思う時、意に沿わないことを少しはしちゃってる気がするんですよね。媚びってやつかな、この前もちょっと出ましたが。
 
 娯楽作が悪いとは思わないっていうか、映画で言うと、僕は芸術大作なんか嫌いなんです。エンタテイメント性豊かな「美しく、楽しく、わくわくと人を惹きつける」ものこそ、芸術性もより高みに達してることが多いと思うのですよ。

 ……お、なんか整理がついてきたな。ウケるキャラでなく自分の書きたい人間(少年、大人)をきっちり書いて、伝えたいテーマをしっかり抱きながら、時に娯楽に大きく傾斜し軽く楽しく(エロく)、時にメッセージやテーマを重視する。場合によっては重くもなる。
 これでいいってことですね。ああ今まで通りかほぼ。でも意識的にやるのとそうでないのとでは、何か腹の底に積もった気持ち悪いものの量が、全然違いますね。

 しかしくそ、やっぱり、野心があるんです。
 前書いたように思いきり売れるものを作ってから、売れてても下らんものは下らんと言いたいし、一般書店に並ぶベストセラーを書いてから、大きな声で「文学賞などクソの価値もない」と言いたいわけですよ。

 一発当てたいねえ。


楽天最安値を一発検索!価格ナビで今すぐチェック!

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック