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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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プロははるかかなたか
 ヘッタクソな文章をネットにあげておいて、『自分は小説を書くのが誰よりも巧い』とか思っているなんて人いるよね、というようなブログ記事にコメントつけていて、ふと波及して考えたんです。プロは遠いか。

 僕も相当な自信家です。以前重松の悪口を書きましたが、僕は一般読者としてではなく、書き手として言ってるわけです。持ち味は様々ですから、あらゆる意味で負けないとか言いませんが、はなから勝負にならない対象です。芥川賞の綿矢りさだっけ、インストールの。あのへんもそう。

 うちは祖父と父が平面の方のデザイナーです。プロです。父は好調な年は年間二千万くらいはかせいでいました。祖父はあるデザインジャンルの日本における創業者で、祇園で一日200万ばらまいていたこともあります。金が全てではないですが、文句なしのプロです。その父が僕の描いた年賀状用の絵を「今年はお前のが一番かな」ということもある(プロは専門ジャンルでお世辞は言わないものです)。
 弟は「東京事変」のアーチストの嫌みなほどうまいことにふれ、「この中の誰一人にも勝てないな」と言います。ってことはそこそこのプロよりうまい自負はあるってことです。NYでクラブのバンドに飛び入りで入り、即興でジャムセッションをしたことくらいは、あるわけです。
 当然周辺には、周辺ジャンルのデザイナーなんかも多く出入りし、話もします。そうした人間に囲まれて育ちました。自分のアートに対する価値判断の客観性には、ある程度の根拠と自信があります。

 何をもってプロとなすかというならば、それをもって食うことです。僕がショタエロ小説で月平均三十万コンスタントにかせいだら、商業作家です。プロです。そんなに遠くない。

 特殊ジャンルなので、偏見があるようですが好きでそれが書きたいエモーションもネタも有り余ってるから、それを書き続けています。他が無理ってわけではない。
 仮に大作RPGのシナリオ依頼でもくれば、やれますよ。そのくらいの実力はあるつもりです。橋田壽賀子ドラマみたいなのの脚本は無理ですけど、それはまあ人それぞれ得手不得手があるってことです。レベル的には僕は十分プロの仕事ができます。シナリオでも小説でも漫画の原作でもね。これはね、実像とずれた誇大妄想なんかじゃないですよ。
 と本人が言ってもなかなか難しいのですがね。しかしまあだいたい月30万が誇大ですか?w

 で、結果的に食えるだけそれで稼げれば文章のプロ、絵のプロ、漫画のプロと言えます。
 プロの実力は十分あるのに食えない人、まったく実力がないのに過剰に評価されている人がいるのも、常のことです。

 だからね、「誰よりも」はさておき自分の文章は(絵は)プロ級だ、なんて、そんなひくほどの自信過剰なんてもんじゃない。このくらいの自信がないなら、そもそも賞応募なんかすべきじゃないでしょ。新人賞に受かったら即プロですよ。次の作品はプロとしてのもの要求されますよ。それが書けない人、何のための賞応募ですか。学校の作品応募と違うんですよ。金賞銀賞とか文科省大臣賞もらいにいくんじゃないでしょ。

 謙虚は美徳みたいなのは表向きだけでけっこう。賞応募なんかする人達は、みんな自信と野心の塊ですし、そうでなくっちゃならない。

 僕は落合博満が好きです。選手と監督のね。かみさんとクソガキとセットのときは最低だけど。

 彼は三冠王を取ると春に宣言して、実際取るんですよ。
 「有言実行」
 感じ悪い、自信過剰、と思われながら、躓いたらボロクソに言われるプレッシャーを自分にかけ最高の結果を出す。中学校の途中くらいまで何につけ自信がなく「大きなこと」の一つも言えなかった自分にとって、ああいう男はあこがれだったんです。

 俺は自分はプロの実力はあると宣言しました。今はプロと言える1/10くらいしか文章で金は得ていません。

 結果的にショタエロってのが「ボーイズラブ」の行く末により商売にならなくなるか拡大するか不透明ですので、ショタエロは趣味に戻るかもとしても、ミステリでもファンタジーでも純文学でもいい、文章のプロになってやろうという野心は抱き続けています。

 ついでに実はグラフィックもね。漫画はアレですが、僕は絵の方もプロを目指せるだけの素地はあると思ってるんで。そうは言ってもあれもこれもできませんがね。

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どうでもいい追記

 よく降りますね。ここまでだと、中途半端にハントに出る気にもなれず、開き直って缶詰状態で文章や絵が描けるってもんです。

 あとちょっとで「子ども部屋」の入稿原稿整う-! 挿絵37枚てちょっと(笑)
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