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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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硫黄島からの手紙
 久々に体調を崩しました。まあ精神状態とともにリズムはあるものの、この二、三週間、暑さの割には元気だったんですよね。頭が冴えてた、というとあれですが、鈍重な感じでなく、ちゃんと回ってくれるから仕事がはかどるし、それだけ気分もよかったですから。iPhone買うための五時間なんて、不調だったら頭からあきらめていますね。

 それが昨夜遅くから、軽い喉の痛みと頭痛の気配。で朝起きたら、頭痛の方が猛烈で軽い咳も出る。夏風邪ってやつですな。
 ちょうど定期通院日だったのです。起きてすぐに総合感冒薬を飲み、頭痛がマシになった頃、家を出ました。病院で採血のついでに熱を測ってもらったら37.2度の微熱で、風邪薬飲んでての話ですから、これ無理をするとがーっと熱が上がります。経験上。

 で、昼を外で済ませて(しんどいですが家で準備も片付けもしなくていいですしね)、帰って、リクライニングチェアでゆったりしながら、観てなかったレンタルのブルーレイ「硫黄島からの手紙」を観ました。
 わりとたるい映画かと思っていたんですよ。ただ身近な人がけっこう褒めていたのと、ブルーレイ化されていたので借りてみました。
 実際、序盤はわりとかったるいのですが、米軍の侵攻が始まって日本兵達にそれぞれ命の重みが切々と迫るあたりから、目が離せなくなってきます。5.1chサラウンドによる爆撃、戦闘のシーンの迫力もすごい。映像のリアリティもかなりのもので、建物の破壊や当時の火薬、武器などの「効果」も、よく研究されて作られた映像と思います。手榴弾で自決するシーンは思わず目を反らしてしまいますね。
 敵も味方もなく、実際に命のやりとりをする一人の人間である兵士に、大きな運命を左右する力はなく、家族も、愛も、憎しみも醜さもそれぞれにあり、思い出も人の絆も、一人一人それぞれに重い。

 こうした戦争の中に見える人間の姿を、アメリカのハリウッドで制作し得たのは快挙と言えます。米国内において保守派は反発したでしょうが、反体制的、政治的な臭いのするものではなく、非常に真剣にあの歴史と、ああした環境下での人間の姿を追った力作と受け止めました。
 クリント・イーストウッドですからね。ファンのけっこうなパーセンテージを失ってでもこうしたものを作ろうという彼の姿勢は買いたい。

 それと、どういう形で公開されたか知らないんですが、登場人物がほとんど日本人で、ほぼ日本兵の間だけでドラマが展開されたのも意外でした。これで米国内で興行して客が入る(入った)のでしょうか。

 いやー、観てよかったな。マジメな戦争映画でかったるいだけだろうと思って、褒める知人の目を信用しながらも、ずっと放置だったんですよね。

 その後は、風邪薬を再度飲んで、さっきまで寝ていました。頭痛も幾分ましですが、明日の朝まででは油断できませんな。すっきり逃げてくれているか、頭がんがんで最悪状態かです。

 たまにはショタネタゼロ、映画のレビューに終わった日記でした。


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