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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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御堂■70■補足
 さて、■70■をアップしますた。この章については若干の解説と補足をここで。
 前後に歌の歌詞を挿入しています。曲を知っている人はぜひメロディや歌い回しを思い浮かべながら、映画のように楽しんでいただけたらと思います。

 最初の曲は「Hey Joe」の一部です。僕はジミヘンのしか知りませんがカバーらしいですね。ダルな歌い回しと絶望的な歌詞が、この場面に合うと思って持ってきました。日本語訳は(僕の訳なので大きく間違ってたらぜひご指摘おば)

 ヘイ、ジョー、銃なんか持ってどこへ行くんだい?
 ああ、俺はこいつであの女を撃ってやるんだ
 俺はあいつが、他の男とぶらついてるのを見つけたんだよ

 それってステキ過ぎねえか?

 ヘイ、ジョー、俺はお前があの女を撃ち殺したって聞いたぜ
 とうとうやったんだな

 そうさ俺はやってやったさ

 ……おおむねこんな感じです。

 終わりの方はスティービーワンダーの美しいバラード「All is fair in love」。これは歌詞もかなりピッタリきます。

 愛とは全て公正なもの
 愛とは気違いじみたゲーム
 二人がそこにとどまることを誓う
 彼らが愛と呼ぶものに
 しかし時とともに全ては変わる
 運命を見通すことなど誰にもできない
 君が通り過ぎたあとには
 嘘と謎が
 だが、愛とは全て公正なもの
 僕は立ち去らなくてはならない

 作家はペンを執る
 再びその言葉を書くために
 愛とは全て公正なものと

 誰の運命にも可能性がある
 吉と出るか凶と出るか
 僕はコインを投げる
 君が僕と一緒の愛にとどまってくれと
 だが戦争において全ては果てしなく冷たい
 君が勝とうと負けようと
 かたがつくときには
 僕はきっと負け側にいる
 けれど愛とは全て公正なもの
 僕は片時も君の側を離れるべきじゃなかった

 作家はペンを執る
 再びその言葉を書くために
 愛とは全て公正なものと

 ……愛って公平公正なものだっていうけど僕はいつだって負け側にいる、という大意で、涌坂のこの場面にはピッタリかなと。どうしてもわからなかったのが
 Ahead lies mysteryのところで、lieを「横たわる」という動詞と解した方が正しいのかもしれません。英語に堪能な人、教えてくだされ。

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