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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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多様性の許容と我々の居場所

 一般にも当てはまることだと思うがやはり我々少年愛者にとって重要なことと思うのでこのジャンル。

 いわゆる「ショタ」というジャンルは、元々アニメやマンガの世界から生まれたものらしくて、スタートとしては「二次コン」つまりアニメやマンガ、架空世界の少年キャラに萌えることしか指していなかった。

 だからショタジャンルのサイトやイベントに、俺は最初違和感を覚えていた。最初期待し、失望したとも言える。だがある程度その中に知己を得ると、俺に近い人もかなりいることを知って心強く感じた。女性の中にも理解者が多くいることも知った。

 俺は元々二次コンではなく、同時代アニメのガンダムやエヴァも観いない(エヴァは大人になってから観た)。しかし、現実の少年と結びつけることによって二次元キャラにも萌える。かつ、やたらリアルな絵よりは、日本アニメ的約束事にのっとって描かれた「かわいい」少年に萌える。つまりリアル少年萌えを原点として二次元にも目覚めたってところだろう。だから俺には二次元のみ萌えの友人もいれば「マンガのキャラで●●ウケとか、バカバカしくて」銭湯で裸少年見る方がいい、という友人もいるわけだ。

 実際のショタ界にあっては悲しむべき厚い壁がこのリアルと二次元あるいは空想の少年萌えの間にあり、「実際の少年に手を出すなんて」「おっさんが男の子に手を出してるところなんかを想像すると私たちの美しい空想世界が壊れるわ」という人と、「絵だけに萌えるなんて病気じゃないの?」「女の空想する美少年なんて少女にナニが生えただけじゃねえか」という人との間には大きな隔たりがあるわけだ。

 隔たりがあること自体は当然で、全然構わないわけだが、問題は互いの当事者を己をわきまえず批判することにある。俺の場合はある程度「本性」を隠しておいて、相手に応じて二次元モードでしゃべったりリアルモードに切り替えたり、リアルモードの「濃さ」を調節する(笑)。調節をミスってひかれる場合もあるが、それは致し方ない。だいたい話(濃さw)が合う者同士で話しているときは、自分のレンジに入らない者の悪口や批判を口にすることもあるが、当事者に面と向かって前段のような悪口を言ったり、バカにしたりすることはない。

 そんなことをすれば、それは自分の首を絞めることになるからだ。自分の存在を否定することになるからである。ショタも少年愛もマイノリティだ。ゲイもそうだ。二次コンやオタクだって「一般人」からは白い目で見られることが多いものだ(最近はむしろこれらの方々はマイノリティをはみだして態度が大きいw気がするが)。

 ゲイと少年愛にも厚い壁がある。さらには、リアル少年萌えの人々の中にも厚い壁がある。画像や物語や空想の範囲で楽しむ人と、実際に関係を持つ人である。
 実際に関係を持つのは犯罪じゃないか、という声が聞こえてきそうだが、ちょっと待って欲しい。
 同性愛が犯罪の国がある。十歳の少女も含めて、男が十人の妻を持っていい国もある。一方「姦通罪」がある国もある。売春が合法の国と、そうでない国がある。時代を経れば、日本では少年愛は粋な趣味と扱われた時代もある。女人禁制の僧侶が、本来の女人禁制の意味からすれば絶対におかしいが、色子とよばれる男児を愛でる習慣もあった。法律なんか相対のものだ。絶対的な価値基準ではない。

 海外の売春ツアーにでかけるエロおやじ諸氏が、教え子と関係を持った中学教師を指弾する。十八の女を買うことと、十四の少女と恋愛に落ちることでは、どっちが、どうなのか? これらは、それぞれの個人の価値観でしかない。

 嫌悪感や意見の違いは当然のこと。しかし自分の「枠」に入らない人間を、頭から批判したり面と向かってバカにしたりしていいのだろうか。「普通」の人々はそれでいいかもしれないが、我々マイノリティが、その中で割れてそういうことをしあっていいことがあるだろうか。

 つい最近、かなり近い価値観を共有できていると思っていた人間から、話が噛み合わなくなったとたんに小馬鹿にするような態度をされて、かなりの不快を感じた。以前も似たようなことがあったが、当人は自分の方が「社会性」があると思い込んでいるようだ。
 こちらは「ガキだなぁ」と思っているから関係を修復しようとしてここまで持っているが、大の大人を子どもが小バカにするような態度を取られれば我慢にも自ずと限界がある。
 マイノリティの中の貴重な友人はできるだけ失いたくないし、向こうが拒絶しない限り様々な価値観の持ち主と結びついていたい。しかし、価値観以前の社会性に大きな問題があると、厳しい。

 まあ俺だって人間関係の達人ではないし、不安定な時に気を遣って下さった友人も多い。だからお互い様だと思って辛抱はしているのだが、ちょっとたまったので毒を吐いてみた。
 皆様はどうお感じだろうか。

※ 文章中に違法行為を肯定しているような内容があるが、「肯定」することと「実行」することとは異なるということを厳重にお断りしておく。


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