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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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残酷館Ⅲの
 僕の書きかけ短編「無間」より一部紹介。あくまで試作品でつ

プロローグ

 スナッフ・ムービーというのは、一つの夢だ。

 欧州の友人が、これぞ本当のスナッフだ、と小躍りするような調子で見せてくれたそれも、非常によくできた《特撮》の産物だと、見抜いてしまった自分が恨めしい。友人のように瞞されていた方が、はるかに幸福だったろうに。無論、私は友人に真実を語りはしない。

 この世界には、良心の使者を気取った取り締まる側にも欺瞞が渦巻いていて、少年の殺人ビデオ製作グループがおとり捜査にかかったなどというニュースを見たところで、それすら信用できない。社会の憎しみを、我々反社会的マイノリティに向けるために、ニュースが不足していれば、彼らは創作するし、誇張であれば、なおさら、常にやっている。

 自閉的になりがちな少年愛者の中にあって、私は積極的に人脈を拡げてきた部類だ。このように生まれてきたからには、このように生まれてきたなりに、自らの快をとことん追う生き方を選択した。それは許されるとか許されないとかいう外部基準とは無関係だ。絞首刑だろうとリンチだろうと、後悔のない生き方さえすれば、おそるに足りない。
 そう、私は要するに、自ら作ることにしたのだ。和製少年スナッフ・ムービー。画質の悪い、真偽定かならぬ洋物でしか見たことのない世界。日本人にも少年愛で強度のサディストはかなりいるはずだが、少なくとも私の知る限り、自分用の記録ですら、この手のビデオを撮った人間はいない。同じく、大きなリスクを冒すなら(一人の少年を犠牲にするなら、だ)、ついでにその先駆者になってみたい。

(中略)

拍手[0回]

 「幸一、降りなさい」
 私はエンジンを切りつつ、小声で命じた。幸一は返事をしない。黙ってドアを開け、片足を外に出す。私も運転席から降り、どんとドアを閉める。
 「ここで見せてごらん。ちゃんと入れてきたかい」
 幸一は、少し周囲を気にして、躊躇っている。小さな手は、すでにズボンのボタンにかけられていたが。
 「大丈夫。今頃滅多に人は来ない。それにここは、この、私の倉庫に用がない限り死角だよ」
 ぷちっと、金属のボタンを、幸一の器用とは云えない指が、外した。デニムの半ズボン。素足にはこの季節の夜風は、冷たいかもしれない。


(中略)

 天井の蛍光灯が一斉に瞬きを始め、無粋なまでの明るさを提供した。幸一のすぐ後ろから、三人の男が、ゆっくりと姿を現す。
 「!……」
 眩しさにひそめた目を、すぐいっぱいに開いて、幸一は男たちと私を、交互に二度三度、見た。そして両手で性器を覆うと、へたり込むようにしゃがんだ。
 「おじ……さ、ん……? おじ……さ……ん」
 一度目はもの問いたげな、二度目は悲痛な声だった。


 少年にエッチな手ほどきぐらいは慣れたもの、のおじさんが、ついに一線を越える決断をし、仲間を募ってスナッフムービーの撮影を実行する。ってなネタです。ただ残酷なだけではなくてこってり濃いエロを目指します(笑)
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