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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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最近のニュース:監禁
 大阪の女性監禁事件が世間を騒がせているらしい。地理的にも遠くなく、犯人の年齢も近い。何だかイヤな気分である。

 少年がらみで思い出したのが、アメリカの10年以上前の事件。外国人の少年がアパートでレイプされ、全裸で尻から血を流した状態で路上に逃げ出し、パトカーに助けを求めたが、彼は移民の子でまだ英語が十分でなく、追いついていた加害者の男の説明を真に受けたパトカーは「同性愛者の痴話喧嘩」として少年らを放置して走り去った。加害者は泣き叫ぶ少年を部屋に引き戻し、再びレイプした。後日他の事件で警察が男の部屋に上がり込んだ時、少年は男の部屋の冷凍庫で「食肉」として保管されていたのである。

 米国の場合警官の多くは黒人で、ヒスパニックや韓国系を暴力的に抑圧する傾向がある。移民をいがみ合わせてWASPの安全を守るしくみだ。確かこの事件の被害者の少年もヒスパニック系で、彼らにとっては警官は日本の暴力団と変わらないだろう。それでも助けを求めたのに、と思えばあまりに少年が憐れだ。

 一方民族的な問題を抜きにすれば、当時治安が最悪だったNYにおいて、「変態プレイの末の痴話喧嘩」に構っていられないという警官の事情もある程度はわかる。その鼻先で今しも銀行強盗が起こっているかも知れないのだ。
 日本だって伝言ダイヤルや出会い系サイトの拡がり以降「ヤルだけ」「変態プレイ」のために日本中で見知らぬ男女が出会っていることだろう。今は時節柄主として未成年の「被害者」を保護することが最優先だろうし、それすら十分と思えない現状で、事件性があやふやだった今回の件で、警察の動きが鈍かったことには、多少は同情の余地がある。実際お見合いパーティだの伝言ダイヤルだのをきっかけに同棲に入っているケースが多いし、ことここに至って被害者側の証言を真に受けるわけにはいかない。「マインドコントロールされた」「脅迫された」と言っているが、被害者の多くには何ヶ月もの完全な監禁に至る前に脱出のチャンスがかなりあったのではないのか。被害届を出していないのは「こわかった」だけで説明できるのか。

 と、ここまで言っても、やはり今後の警察には、もう少し対応を改善してもらいたい。変態プレイで鞭の傷が増えるくらいはいいだろうが、ことは人命に関わる。どんなに被害者側に問題があろうと、やはり「死ぬかも」「殺されるかも」といった可能性には司法機関は敏感であってほしい。救急車だって、「ガセ」かも知れないと思ってもともかく出動する。

 子どもの虐待に関わる福祉施設の対応にも同じことが言えるだろう。 

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