（比較的）新しいネット上のサービスに、激しく遅れて最近触れてみた僕ですが、感想や印象めいたことを、書いておきます。

■ニコニコ動画
　ネットニュースで、「はぁ、ひろゆきが取締役かよ」と。知ってる人には今さらなんでしょうが、アドバイザレベルだと思ってたので、以前から感じていたこのサービスへの不快さが、決定的となりました。
　
　2chは、ノリがとても不愉快だし、「匿名」の連中による個人情報あばきや、白痴的プチ右翼カラーなど、好かないことはもちろん害毒にも果てしないものがあります。
　しかし第五の権力としての存在意義、つまり、企業内の、社員による内情暴き、西側以外の生の情報のフィルタ無しの流通、腐ったマスコミとは別視点の「無視できない巨大世論」の形成（どうしてもプチ右翼カラーにはなりますが）などは、十二分な存在意義であるといえます。携帯フィルタリングなど総務省、つまり国家がいろいろ勘違いして、口を出すべきでないことに口を出し、民間企業も一体という現実下において、ますます重要な役割をなすでしょう。

　しかしそれは、無償のサービスであり、多様な人々が自然形成的にそろえぞれの力、思想を反映して形成するコミュニティであればこそです。

　広告を取るということ、（運営費をぎりぎりカバーするとかでなく）、社員に給料を払う営利企業を目指した時点で、こうした公共性は失われます。
　まして、ニコ動は、泥棒してきたものを展示したり、映画館の横に家を建てて、壁に穴を開けて映画を、あろうことか客から金を取って見せているサービスなわけです。
　ひろゆきが何をしゃべろうと、2chとは根本的に異なるものです。

　このサービスは、巨大になった存在には無法も許されるという現実をままざと見せつけてくれます。企業は著作権がらみで批判するスタンスから、次第にビジネスチャンスにすり寄りはじめている。
　そしてコメント機能とその中身の、不快さ、低脳さ、極度の感性の欠如。

　僕はアカウントを削除し、とりあえずこのサービスに広告収入を流すことを拒絶することにしました。パチンコと同じです。権力と結びつき大きな力を持つ団体であれば、地方自治体にしか胴元ができないはずの賭博も、運営できる日本。あそこにだけは金を流したくない。

　ま、ニコ動もパチンコも、人にどうこうしろとは言えない。だから微力も甚だしく、何も状況は変わらないのだろうけど。

　とりあえず、僕にはニコ動で拾った動画見せたり、URL貼ったりしないで下さい、ということでｗ

　……Mixiについても書こうと思ったけど長いから後日だな。

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