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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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東京土産 その2
 手を繋いで歩きました。小さな手。子どもというのは、普段接してない人は気づきにくいですが、どこもかしこも意外と小さいもんなんですよね。
 五月というのに夜の街は未だに蒸します。
 「何歳?」
 「13」
 おっと。二つは下に見えるな。ただ嘘かもしれない。体売る客引きにしては場所がおかしい。家出でもない。わからないことが多いな。
 「で、何してくれるんかな?」
 「何でも」
 「何でも?」
 言質にしてやるか。後悔するぞ……。
 「いくらぐらい欲しい?」
 「お金いらない」
 「ん?」
 …………?
 「シャワー浴びさせてくれて、終わってからベッドでゆっくり寝させてくれたら何してもいい。どこに泊まってるの?」
 ほーう。
 「いやまだこれからやな」
 携帯を見せます。
 「よその子連れて入れるの?」
 「親子のふりして入る」
 僕は設定情報を大人一人から大人一人子ども一人に切り換え、検索しました。ダブルはだめで、こういう場合ツインです。
 「ふうん……」
 首を伸ばし、僕の携帯をのぞき込みます。
 シュールな会話の流れと、冷めた態度と、この子どもらしい仕草と。
 「名前は?」
 「――――。」
 下の名前だけ言いました。これを僕の名字にくっつければいいわけです。
 「何してもいいとか言うて、俺が何するかわかるのか自分?」
 歩きながら、さらに話しました。
 「……エッチなこと……」
 やっぱり、そういう目的だったか。不慣れで、行動パターンがまだつくれてなかったんだろうかな。ここは二丁目も目と鼻の先だ。同性愛的な興味からか、もしくは金のためか……。
 「何でもて言うて、そのくらいで済むと思てんの? 俺犯人やで犯人」
 手を繋いだまま、僕の顔を見上げる少年。ぜんぜんびびってません。
 「何するの?」
 「何でもということは、殺してもいいと解釈するな」
 冗談めかした口調にはしています。
 「……殺すの?」
 「……してはみたいな。何してもいいなんて子はなかなかおらんしな」
 ナビウォークのご案内によるホテルは、横断歩道の向かい側です。割合、静かな通りです。
 「変な人……」
 ……笑ってるな。しかしどうも冗談と受け取ってるからとは思えない。
 「俺殺したらホテルからどうして逃げる気?」
 「きちんと服着せて、顔見えんようにその帽子かぶせて、おんぶしてチェックアウトする。寝てるように見えるな。明るくなる前にどっかに捨てたら、俺とは関わりのない死体やな」
 とっさにこれが返せるあたり、僕もそうとうキていますねえ。
 「さあここやな。入る? もう一回確認。入ったら何でもしたいことさしてもらうけど」
 「シャワーとベッドは?」
 「それは保証する。ゆっくり寝さしたげてから殺すから。やるんならやけど」
 「じゃあ入る」

―――――
 5/6のブログの続きです。
 「試作品」ですからもちろんフィクションです(笑) 今迷ってるんですよ。単価安くて委託できない短編と組み合わせて売り物にしちゃおうかとか。それなりの完成度にたどり着いてる気はするんですよねえ。ちなみにこのあとのエロはかなり強烈です。うちの常連さんなら耐性はあるでしょうけど、普通は途中で具合悪くなるかな(笑)
 WEBならBAR向きの素材かなあ。まあもうちょい考えます。

 そして宣伝。通常Secret Galleryはこそっと更新しますが、今回は素晴らしいいただきものもあるんで。イベントである方にいただいた紙原稿二枚。いずれもファン垂涎のハードさです。一枚アップしました。次も順次アップします。これに限らずですがかなりハードなんで、絶対持ち出さないで下さい。そういうことがあると、また登録制の厳格な裏に、やがてはそれも……となりかねませんので。

 ついでに「子ども部屋」原案のラフ、お絵かきBBSにぽつぽつあげています。十枚以上あるんで少しぐらい出してもいいかなと(笑) あのデジタルノベルとはまた描き方や顔の造型、変えていきます。完成が本で、モノクロ、紙に印刷ですんでね。これまでのように淡いラフは出力が読めないんで(自家製じゃないから)濃い墨は使いますが、ラフタッチな「挿絵」にはしたい。ボディラインや液体や行為のエロさは出したいってことで、いろいろ試行してみます。

 ……ああ、やっぱり雨ですねえ。


日本製にこだわったベビー&子供服のお店Mai-tone

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