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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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東京土産4
 「何分ぐらい入りたい? 一時間とかちょっと困るけど」
 僕は冗談めかして訊きました。
 「十分でいいよ」
 「よし、ほな待ってるわ」
 僕をちらちら見ながら、何か所在なげに彼はバスルームに消えました。僕は彼が脱ぎ捨てた着衣を部屋の椅子にぐしゃっと置いて、空調をコントロールし、べたべたした服を脱ぎパンツ一つになってベッドに横になります。ふと彼のズボンを見ましたが、財布すらなくポケットにくしゃっと千円札一枚と小銭。住んでるのはどう考えても近くでしょうね。
 七分くらいで、もうバスルームのドアノブが動いたので、僕は少し大きな声を出します。
 「中におって……。出てくるな中におれ」
 開きかけたドアが閉まりました。僕はパンツを脱ぎ、バスルームのドアノブに手を掛けます。やれやれ、彼に比べ情けない肉体だこと。と一瞬だけ自分を見て、ドアを開けます。湯気の熱気と湿り気がもわっと、頬を撫でました。
 少年はバスルームの壁際にいます。バスタブの縁に腰掛けています。
 僕はそのバスタブに踏み込んで、シャワーを浴びました。
 「悪いな。疑り深いねん俺。財布だけ持ち逃げされるのは勘弁やから」
 「……お金いらないっていってるじゃん」
 「そんなこと言うから余計信用できへんのやなこれが」
 少年は黙りました。勃起はしていますね……。毛はないな。何らかの経験は確実にありそうです。これからの展開を予想して性感が反応している。
 でも僕は、一人で勝手にシャンプーを頭に伸ばして、シャワーを浴び泡をからだにも伸ばして洗って、彼には触れません。様子は見ますがね。足先がぶらぶら、揺れている。
 僕は先にバスタブから出て、タオルでからだを拭き、少年を手招きして上から下まで、丁寧に水気を取ってやります。押すようにです。短髪の頭はけっこうがしがし、こすってやります。性器は他の部分と同じく、さりげなく。尻の谷間もです。もっとも間近で見れば興奮しないわけはありませんがね。
 僕は少年の手を引いて、またバスルーム前に立たせました。
 「質問してええかな」
 少年はうなずきます。
 「あんなとこで何してたん?」
 「時間つぶし……」
 「つぶしてからどこ行くつもりやったん?」
 「○○公園と……」
 市街地のハッテンバですね。某公衆トイレも予定にあったようです。
 「男ひっかけか。小さすぎてやばいから歳は嘘言うてんのか。十三ではどちみちやばいけどな」
 返事がないですね。
 「まあええわはじめるか」
 ちょっとは、凄みを出したつもりです。僕は、右手を少年のあごの下にひっかけるようにして、力いっぱい持ち上げました。
 少年は何も言いませんが、苦痛と恐怖が顔に浮かび、僕の手首を細い手でつかみ、もがき、からだを揺らします。重いので左手も使いました。
 ドアと両手で、少年の体重を支え、両足の指先が不燃絨毯から離れるかどうかの高さです。
 「あ、や……!」
 片足が大きく上がると同時に、そのうめきを聞きました。僕はあまり叩きつけるような感じにならないように、最初少年のからだを斜めに倒し、それから狭い床に投げ出しました。
 口を拭い、片肘を床について僕を見ています。よだれでもこぼれたでしょうかそれとも口の中を噛んだか、それならすまないことをしました。恐怖というより、驚きかな彼のこの目は。
 「いやとか聞こえたから……殺されるのいやなん? ええて言うたがな」
 少年は黙っています。
 「すぐはいややったん? ゆっくり、じっくり苦しいのが好きなん?」
 「す……好きって言ってない……していいって……」
 しどろもどろですね。また口を拭っています。
 「ああ、俺の好きなようにしてええいうことやったな。……ほたらうつむいてもらおうか」
 ほたら、から声を低くします。少年は素直に素速くうつむきました。僕は彼を放置して、自分のかばんを物色しました。
 旅行の目的から、セックスやSMのおもちゃなんかありません。あるもので遊ぶしかないでしょう。さしあたり新品ほど残っているガムテープは使えます。それから荷物固定用のゴムロープ。
 僕は彼の背で両腕をたばね、ガムテープを巻きました。そして尻にまたがらせてもらいます。僕は90kgくらいあります。もっと重いとよかったですがね。
 そして後ろから、犬や猫をかわいがる手つきで首をくすぐってやりながら、話しかけました。

―――――

 第四弾。イベント後のホテルで荷物整理してていろいろ考えたんですよね。一人で。男の子はいませんでしたよほんとですw

 つらくてたまらないのでちょっとグチ書きます。そんなもん読んで一緒にブルーになりたくないって人は読み飛ばしてください。

 絶不調。今日は絵も文章も手つかずでほとんど寝ていました。いっそ寝たきり確定なら精神的にはむしろ楽ですわ。重病の人には人の気も知らないでって怒られそうですがね。
 寝たきりなら本読むか文章書くか絵を描くか、何かして死を待つのみでね。それはそれと思える。人はいつか死ぬんですし。
 元気に動けるようになれば、したいことは山ほどある。復活の可能性十分だと歯がゆいことこの上ない。といっても七十八十なんて無理だし、頭も含めてそこそこ元気でいられそうな期間は十年そこそこかな。
 退屈とか暇とかすることないとか、うらやましいというかむしろ恨めしい。動ける間に嵐のようにやりたいことやらなきゃ何のために生きてるのかわからない。退屈なんか感じてる暇ない。健康がほしい。



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