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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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裏版・中学生日記
 風邪気味です。いいタイトルが思い浮かばなくて、とりあえずこれで短編書いています。

 ところが……
 藤々さんのでぶっ子イラにSSつける程度のはずが、何か長くなってきて、さらには、今回東京だから荷物送らなきゃいけないよね、じゃあ、締め切りは、って考えたら、間に合わない気がしてきました(汗
 まあ間に合わなきゃ間に合わないで、CUTEと同じラインナップでいきますが……

――――

裏版・中学生日記(仮題)

  1

 六年生の時から、ぼくが上がる中学校にいい噂はなかった。

 だから勉強のできる子とか、お金持ちの子は、私立の学校を受験する。ただテレビのニュースでワイロの話がたまに出るけど、お金で私立の中学校に入れるってことは、そんなにはないらしい。コネとかいって、家のお父さんが偉い社長さんとかお医者さんで、学校を経営してる人と知り合い、とかだとまた違うらしいけど。

 ともかく、中学校に上がる時に、勉強ができて、家の親もしっかりしてるところから、ごっそり抜けてしまった。クラスで上から五人抜けたら大きい。

 小学校三つが一つの中学校に固まって、入学式を迎えた時は、新しい学ラン着て、古いランドセルにさよならして、少しは希望もあるかもって思った。けれど、新一年の、前向きでいい雰囲気ってのは、夏休み前後で早くも崩れてしまった。成り立つ授業がほとんどなくて、まじめな子もやる気をなくしてしまう。ぼくは大人しく座ってるけど、もともと勉強できないし、騒々しくて余計わけわかんなくなった。他の子みたいに塾も嫌だし、もう何もやる気がしない。

 ぼーっとしているうちにぼくは新しい友達を作り損ねていた。以前の学校からの遊び友達で、けっこう頭がよかった仙石君は、私立に落ちてこの学校に上がってから、何だか話しかけにくくなっていた。

 そんなある日の昼休みのことだった。
 ぼくは廊下で、とてもからだの大きい先輩に、声をかけられた。
 「あ、ねえ君一年生?」
 「え、あ、はい? そうですけど……」
 「いい体格してるね。柔道部に入らない?」

 …………。

 ぼくは太っている。でも背は低いし、運動音痴だし、筋肉がついているわけじゃない。何だかバカにされた気もして、腹が立つより屈辱って感じがしてうつむいた。
 先輩は勝手にしゃべってるんだけど、どうも辞める部員が多くて、公式戦に参加できなくなりそうだから、頭数だけでいいから入って欲しいとかいう話だ。無理だ無理だと言ってもしつこい。第一そんなに人数が少ないのなら、ぼくも試合に引っ張り出されるんじゃないだろうか。柔道着買わされて、人前で痛い目に遭わされて笑いものなんていくらなんでも嫌だ。

 そのうち、ぼくのもごもごした物言いの何かが気に入らなかったようで、ぼくは先輩に襟首をつかまれた。こわい。
 そこに、仙石君が通りかかった。
 親しげに先輩に話している。
 「ああ、こいつ運動無理ですよ。ぼく誰か捜しますから、放してやってくださいよ」
 仙石君も軽くぼくをバカにしているけど、助けてくれた。先輩はぼくの頭を軽く小突くようにして、背中を向けて去っていった。
 「……ありがとう……」
 「この肉じゃ運動部向きじゃないよな」
 ぼくはお腹の肉をつかまれた。何も言えなかった。仙石君はぼくを廊下の壁に押しつけて、しつこくお腹を揉んで、胸もつかんだ。
 「女みたいな胸だよなお前」
 嘲笑っていた。同じようなことを、五年の頃六年の何人かに囲まれてされたり言われた時は、助けてくれたのに。
 「毛生えた?」
 笑いながらぼくの股間をぎゅっとつかむので、さすがにぼくはその手首を握ってずらして、もう一方の手で股間をガードした。へっぴり腰になっていた。
 そのぼくを抱くように仙石君の手がぼくのお尻に回って、ヒップポケットから財布を抜かれた。
 「あ……」
 「助けてやったんだからこのくらいいいだろ? じゃあまたな」
 財布には七百円しか入っていないけど、今月のぼくの小遣いはそれと家に二百円くらいだけだ。それでもぼくは、返してくれと言えなかった。それが間違いだってことはその時わかっていたし、全ての始まりになってしまったことは、あとからすごく後悔したけれど、できないものはできないし、後悔しても、何もかも手遅れだった。

――――

 本家中学生日記の、野球部のコーチに性的いたずらをされる男子生徒のエピソードは、実態を知る「当事者」の失笑をこれでもかと買いまくる出来である意味伝説になりましたが、はるか昔の「やつのパンツを狙え」はなかなかの出来でした。
 羽交い締めにされてズボンとパンツを抜き取られるでぶっ子を、上からのアングルで撮影していて、上が学ランなのでうまい具合に映さずにモロ出しを表現していましたね。半べそのでぶっ子の表情もいい感じでした(どっかのショタサイトの記事でいやがってない表情に見えるとか書いてた人は目が歪んでいますなw)。
 ただ後年キャプ動画を見たら、ちょっと記憶と違ってあまり好みの子ではなかったのですが……(笑) まあネタだけでも大したものです。

 この作品はそれにインスパイアされ……たのでは全然なく、あくまで藤々さんのイラストにつけるSSの構想から膨らんだものですが、「中学生のでぶっ子、性的いじめ」の連想でとりあえずタイトルを頂戴してきました。

 ま、この第一章ではまだそのいじめのシーンないんですけどw

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