忍者ブログ
おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハード・過激・狂気
 うちのサークルの本や僕の作品については、ショタのジャンル内では間違いなく「鬼畜」とか「ハード」の看板がつくものが大半だと思います。「SM」についてはなんとも言えませんが……。

 かなり以前、複数の方の弁の中で、「ちょっと無理矢理がある程度で《鬼畜》、《激ヤバ》って片腹痛い」とかいうのを、何度が耳にしています。
 一方、炉の方について、ショタコンの人が「幼女妊婦とか終わってる」とやや軽蔑気味に発言されたときも、「おや?」と思いました。まあこれは思っただけでなく違和感を口にしましたがね。

 創作の範囲に限って話をするという前提で。

 ショタは変態です。炉も変態です。ゲイもレズもスカトロもSMも変態です。拷問、スナッフ、四肢切断と、少年同士の甘々セックスに絶対的な差などないのです。

 感覚的な嫌悪感は理解できます。SMが理解できるのに死体趣味は「あれは終わってる」と言った方も知っています。
 これは間違いです

 僕は女のような男の子同士の甘々イラストなんか見たくもないしメインストリームで売れてるというだけでイライラしますけど、大人×少年のSM拷問ストーリーとどっちが正しいとか優れてるとか「よりましだ」という話ではありません。

 全ては個人的趣味嗜好の問題です

 これを満たすものこそ、(今日的な日本での意味での)同人という存在ではないのでしょうか。だったら他者の嗜好は、好き嫌いを聞こえないところでいうのはアリでも、価値判断をしてはならんと思います(上手下手とかでなく萌えの方向性においてはです)。

 ここから、話は少し変わります。

 時々誤解されているようですが、僕は、より過激に、よりハードに、という方向性で作品を作ったことはありません。よりリアルに、ですら作りたい作品の必然性が要求するリアリティを追求しているだけで「より」とか考えたことはありません。

 従って、「最近く甘なって(自分の趣味に)合わなくなった」なら仕方ないですが「最近甘くなってなんか売れようとか考えて日和ってるのか」みたいなのは全く当てはまりません。
 上記、そのまま実際言われたわけではありませんが、作品の傾向が様々に傾斜するたびに、「ポリシーを変えてきた」みたいな声がチラ聞こえるのは確かです。

 どなたかが言ったように、同人として大きくなってくると、表現にブレーキがかかっちゃう人がけっこう多いらしいです。僕は特に大きくなってない(笑)こともありますが、作りたいものにブレーキをかけるくらいなら、同人活動なんかしません。できたものを委託サービスにはねられれば、自力で売りますしね。
 そのため、僕の作品にはわりと容赦のない強烈なものがいつまで経っても次々出てくるんですね。「より過激に」ということではなく。自分の妄執みたいなのを作品にぶつけてるわけなんで。逆に優しげだったり切なかったりハードでないダウン系だったりするのも、そのへんからです。

 最近は絵に興味が高まったこともあり、DLサービスサイトの炉系の作品をよく見に行きます。
 ショタ系の方は、おおむね好きな絵柄の方は知っていますし、紙の本持ってます。絵柄や絵の描き方において、新たなインパクトを感じることは今はほとんどありません。

 で炉系の方を見ると、その過激路線は、大変なことになっていますねw
 幼女妊婦はだいぶ前から流行りだったようですが、馬の頭でスカルファックとか肛門から空気入れて破裂させるとか、そこまでいくとギャグじゃないのか本当に萌えているのかとさすがの僕もw首を傾げるようなのがかなり。

 う~ん、ね。やっぱりね。僕が目指すのは「より過激に」なんかじゃないことは確かだな」とそういうのを見て再認識しています。

 それはそうと、ショタに戻って、たぶん作った人には聞こえないところでちょい疑問。最近見かけたノベル作品。男の子に種付け妊娠させて萌えるのかな~、どうやってその展開に説得力持たせてるのかな~、とか。これもやっぱ、趣味の問題だけど僕はどうも。

 あとこれは聞こえてもいい批判。10枚以下のイラストで600円とか一本の作品で売るのも、買うのも、これはダメでしょ。ま、売る方はもっとひどいのが多数あるから、買う方の問題かな。それに、委託に300円取られてるから自分的価格は300円とか、買う方には何の関係もない話ですね。メールで本人に注文すれば300円で買えるとかならいざ知らず。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
共感。
はじめまして、とりさん。
ちょこたと申します。
女です。
実は3年以上、こちらの読者をしております。
趣味嗜好において非常に共感が持てましたので、御挨拶に伺いました。
私はリアルで特別な性的嗜好を持っているわけではありませんので、少々の思い違いがあるかもしれません。
それは先に謝っておきます。
申し訳ありません。

私も「好き嫌い」「良し悪し」「有り無し」については各個人の好みの問題であり、それが絶対の評価ではないと考えます。
勿論優劣もつけられないと。
過激さや残酷さは作品のエッセンスであり、作品自体を表しているものではないとも思います。
私としてはその作品自体がしっかりしていないものが近年多く見られ、少し残念に思いますが、それもまた送り手の趣味嗜好なのだと考えるようになりました。

私はとりさんの文章がとても好きなので、これからも何に捕われる事なく自由に文章を書き綴らせていって下さい。
お体に無理のない程度に執筆活動頑張って下さい。
これからも応援しています。
2009/02/13(金) 00:42:03 | | ちょこた #990b9773c7[ 編集]
無題
コメントどうもです^^
 そう言えば作品のできの善し悪しについて、過激さをバロメータにする過ちと同様、表現の制約を求める勢力も、「ここまではよし」みたいな線引きの基準に過激さのレベルをもってきます。R15とかPGなんとかとか、ちゃんちゃらおかしいのですが、まあ表の商業世界ではやむを得ません。
せめて同人で、好きな人が作り好きな人が読む世界では、どこにも制約のない表現を楽しみたいですね。
2009/02/13(金) 01:32:10 | | 管理人 #8ded07d546[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック