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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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スクラッチ終えて
 一日泊まりで昼の飛行機で戻ってきたのですが、イベントはともかくその翌日が最悪でした。買い物と食べ歩きくらいできるように昼の飛行機にしたものの、疲れがどっと出て危険だったので早々に空港に行きラウンジでぐったり、チェックイン後もベンチで寝ていました。そして飛行機が揺れる揺れる。まあ空いてただけよかったですが……。ダメージ回復のため丸一日は休養の予定。

 イベントですが、会場が狭いために人が多いようには見えるものの、実際はそれほどでもなく、また何となく客層が女性向け寄りな気がしました。それと、ウチがイベント前に新刊なしを明言していたこともあり、お名前は存じないもののいつも買って下さる一般の方、またわりと近しいサークルさんも少なめでした。そういう意味ではやや寂しいイベントであったかもしれません。

 しかしながら、唯一お目当てであったサークルさんの本を買い、会場が空いてからお話をしに行って、大変実になる話をうかがうことができたんですよね。

 パロディをするにあたって、その少年キャラの絵柄が、原作のゲームではけっこうかわいく見えるにもかかわらず、そのまま描くとどうもかわいくならない。そこをすごくうまくやられてるのがすごいと思いまして、などと振ってみたら、そこは苦労しました、と、さらには、大人キャラの方の自称が「私」で、これをそのまま行くと、どうもうまくない、三分の一ぐらい描いて、止まって、悩んだ末、思い切って「僕」に変えてしまったと。そうしたら楽になったというお話です。

 これ、極めて繊細にして大胆なことです。

 漫画やアニメなどのキャラの自称は、キャラのアイデンティティを決定づける非常に重要なポイントでして、例えばドラゴンボールなら、自分を「オラ」と言わない悟空はあり得ないんですよね。
 それが、けっこうゲームをやり込んだつもりの僕が、彼の自称が変更されているのに、そのパロ漫画を読んで気づかなかったという……つまりその大ナタが成功しているということです。
 やっぱり仕上がりにプロの香りのする完成度のものを描く方は、ひと味違うと思いました。

 また某神絵師さんのところに挨拶に行って、すさまじく手の込んだブログのシリーズイラストについて、お話をしていたら「あれね、からだの線を両側から削り出すようにして描いてるの。おしりのラインがそれでもイマイチだとフォトショのツールで引っぱりだしてみたり云々」。

 あのぐらいのレベルになると、デッサンなんて、滑らかな線なんて自動的にさらさらと描けるもので、そんなに根を詰めて完成度を上げていたりとか、納得いかない線を直し直ししてるとは思ってなかったです。

 何かこう、あらためてすごいなと。これからもこの人はさらに上に行くわけだと。
 同時に、その方が神ではなく人間で、全くの別世界にいる人ではない気もしました。いや間違っても追いつけませんけどねw その人もその頃にはさらに高いところに……。

 まあそんなこんなで、社交辞令を超えて、スゴイ人達と話ができるっていうのは、やっぱ直参ならでは。売りものほとんどなしでも、収穫はたくさんありました。

 一方、前述の一般、サークルの「お仲間」の少なさはやはり寂しかったですね。
 イベント早じまいして、Fさんと飯オフしましたが、無論貴重な時間ではあったものの……気づけば僕がわりと親しくさせてもらってる方って、関西拠点の方が多い。
 そして、みんな東京に出てこなくなりました。特に一般は。だって高いし、だって大阪でも買えるし、っていうことで、当然の流れですよね。
 加えて、結婚されたり、多忙になったりで、首都圏の知人友人のイベント参加率が下がっております。今回はことの他寂しかった。

 これについては、いかんともしがたいですね。あと、5/5も心配。たぶん今回で最後です。そしてその運営も最終回にふさわしいものとはすでに言えないです。ほんと心配。

 とりあえずは、CUTEにアレを間に合わせるため、休養して明日からがんばってみたいと思います。

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