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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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同人誌
 先日のイベントオフ会の時、「御堂」を本にする予定はないんですか? と聞かれた。今のところはないんです、と答えたのだが、その方のおっしゃるのに、あれだけの分量をオンラインで読むのは厳しい、あるいは、紙で通してじっくり読みたい、ということらしい。
 俺も、寝床で本を読むのは好きだし、今のように「文章書き」や「仕事」で長時間PCとにらめっこしていると、娯楽としての読書は、紙がいいかな、と思ったりする。

 だが「御堂」を同人誌化するには、いくつかのネックがある。

 一つは何と言っても分量だ。いつもお世話になってる印刷屋さんに問い合わせてみたが、仮にあれをまとめて一冊で本にすると、一冊2000円(!)以上にしないと、ペイしない。イベントで、WEBを知らない人にも手にとってもらうことを考えれば、この価格設定はあり得ない。もし総合コストが上がるとしても、分冊すべきだろう。一冊400~600円の4分冊が妥当か。それにしても作るには金がかかる。言ってみれば当方の先払いだ。携帯ノベルは一巻目がすでに200近いDLがあるが、紙の本が同じように売れるとはとうてい考えられない。イベントでうちの本を買ってくださる方は、大概このWEBをご存じだ。すでにWEBで完結しているものに、それほどのニーズがあるとは思えない。
 そして、上記と関連して、WEBとの差別化がある。現状において、紙にするなら、携帯ノベルとほぼ同等のものを考えている。WEBのものは本にするには章分けが細かすぎる。かつ、ノベル版で加筆した猪瀬に関わる部分はかなり気に入っているので、携帯ノベルと同じく有償で読んでもらうなら、この加筆版にしたい。また、紙媒体用に新たなバージョンというのは正直重い。長編を書き換えると前後に影響が出ていろいろ難しいというのを、今回思い知った。すると既存のバージョンとあまり差がない。つまりニーズは限られる。
 ならば挿絵、表紙? ということになるが、4分冊見通してどなたかにイラストを依頼するというのは、非常に厳しい。お金を出して仕事を依頼するのとは訳が違う。かといって途中でオリられたら目も当てられない。じゃあ自分で描くか(笑)となったら、もしやれるとしても何年先のことやら。加えて、フルカラーの表紙などにしたらそれも値段に響く。やっぱりイラストなしだ。既存のバージョンとあまり差がない。つまりニーズは限られる。

 総合的に考えて、やっぱり本にしたい、と思っている。今のところ、方針はできる限り低コストの、既存のものとの差別化を意識しないもの。つまり、WEBを知っていて、紙で読みたい人と、WEBを知らない、イベントで初めて「御堂」と接する人を、ターゲットとする。挿絵なし、表紙紙もエコノミーなやつだ。売れないだろうなw でも、紙で読みたいというニーズに応えるとともに、紙で初めて接する新たな人に読んでもらえるのは十分意義がある。絵なしだから、あらすじ紹介ペーパーくらい作るかな。

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