僕は社交的人間ではありませんが、たくさんの人間と命や人生に関わる問題で、それこそ命がけでぶつかってきました（職業的な部分でもね）。無論これは自慢ではなく、僕ぐらいの歳の人間ならきっと多くの人がそうであると思っています。言いたいことは、社交的ではないですが、人の心に鈍感で、自閉的で、まともな人間関係や交友関係を築けないタイプの人間ではないということ。いろいろ、欠落はしていますし、変人ですけどね。すくなくとも営業スマイルと本当の笑顔の区別くらいはつく人間です。

　補足ですが、「自閉的で、まともな人間関係や交友関係を築けないタイプの人間」を僕は軽蔑したり嫌ったりはしていません。むしろ、どちらかと言えば好きかもしれません（笑）
　問題は自分が社会的経験豊富で常識的人間だと思い込んでるタイプがあまりに多いことです。今は関わることが激減して幸いですが、たまにいますね。

　サラリーマン二十年やったって、「世の中が見える」「常識的視点がある」といった意味での社会性では、クソの足しにもなってない人間が大勢います。
　それは例えば「公務員や教員は社会に出てないから世間知らずだ」というような手合いです。同じ会社で二十年勤めて、それで社会を知ってる気になってる人間こそが、もっとも世間知らずであって、自覚がない分タチが悪いのです。

　実を言うと、やはり正社員的な勤め人をやることは、実際かなり視野を広げます。フリーター的生き方よりもね。でも公務員や教員とお堅い会社で、この視点では差はないです。そして、フリーターだって、フリーターだからこそ仕事が軸でない生き方してる場合がほとんどでしょ。仕事とは別の面で、視野の広がる機会を持っています。
　自分で自分の生活を面倒見てる人間とすねかじりの差も大きいけど、視野も頭の回転も大人顔負けの中学生を、僕は何人かは知っています。尊敬に値するね。大学生ぐらいならもっといます。

　年齢や社会的ポジションで、人の視野の広さや社会性をはかる。すなわち自分自身のものさしを持っていない。こういう人間とは、しばらくしゃべってると、大概だんだん不愉快になってくるもののようです。僕はね。