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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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少年愛 横溝正史 犬神家の一族
 むう、体調が戻りそうと思ったら、また下がって、眠い。行動に抑制がかかっていて、外に出られない。夜八時頃に、ようやく動ける始末。

 さて本題。

 ミステリと耽美・妖美怪奇の世界は、切っても切れないもののようで、日本での先駆的大家として知られるのは、江戸川乱歩と横溝正史である。
 両者の作品とも、美少年・美少女はモチーフとしてよく使われる。同性愛もしかり。

 中でも横溝正史は、からだが弱かった少年時代の草双紙趣味が筋金入りで、特に大正期の作品においては、一日のほとんどを蔵の中で過ごす腺病質な少年が主人公であったり、幼い頃から少年を監禁して無情な人間凶器に育てるなどというネタの、名作が存在する。「蔵の中」「真珠郎」あたりは傑作なので必読(ことに真珠郎のモチーフはかなり強烈なのでいずれ新たな稿で紹介したい)。

 今日は、そうした、現在は埋もれているかもしれない作品ではなく、広く知られた「犬神家の一族」から少年愛的ネタを。

 その死が惨劇の発端である犬神家当主犬神佐兵衛は、実は幼い頃行き倒れて死にかけていたものを、ある神主が拾って命を救い育てた子だ。母親と巡礼でもしていて、その母も先に死んだようであることから、おそらく母は癩ではないかと思われるが、そこはさすがに書かれていない。
 そしてその命の恩人野々宮神官は、ショタコンなのである。子どものできない、からだも弱かった野々宮氏の奥さんは、事実を知っていて目をつぶっていたことになっている。孤児として拾われ、愛されて育ったわけである、犬神佐兵衛氏。

 またあの仮面でよく知られる、佐兵衛の一子佐清には、青沼静馬というそっくりさんがいた。これは静馬が佐兵衛の隠し子だからなのだが……。
 佐清ら三人の佐兵衛の孫たちの母のその母は、それぞればらばらで、一人として正室ではないが、佐清の母犬神松子ら三人が等しく、跡継ぎの母として犬神家に居座っている。
 彼女らの立場を脅かしそうだった青沼菊乃と静馬母子に、脅しをかけるために、この三人は母子の住居を襲い、母親を幼い静馬の前で雪の中で裸にしてめった打ちにし、静馬の裸のからだに、焼きごてを押しつける……。

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 焼きごてを押しつけるシーンは、なんとかテレビ版でも映像になっていた(アングルは工夫されている)が、佐兵衛の少年期の話は、どうもぼかされていた気がする。

 まあいずれも、性的描写があるわけではないが、設定がかなり、ネタとして面白いと思う。いつか小説で扱ってみたいかな。

※ 作品原典を再確認していないので、少々の事実誤認や、登場人物の氏名の用字に間違いがあるかもしれません。
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