忍者ブログ
おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

韓国で化学的去勢制度施行
 「正常」な人々の生理的嫌悪感をそのまま法制化したような「化学的去勢」制度が韓国でも施行されたとのこと。

 驚いたのだが、wikiによれば、米国の8つの州およびスウェーデン、デンマーク、であり、導入を検討している国は、ポーランドである、とあって、すでに施行している州、国がこんなにあるということだ。

 理性的な人間のやることではないし、司法による刑を終えた人間を去勢するとかGPSをつけるとかいうのは、人権侵害であると同時に、刑法や刑務所、再犯防止プログラムが犯罪の抑止に全く役に立っていないと自ら認めることでもある。

 小児性愛に対する「一般人」の嫌悪感を抜きに考えるなら、性犯罪を繰り返す犯罪者を去勢するのと、盗癖の再犯者の手を切り落とすのとどう違うというのか。

 まして、成人を対象とした強姦魔と扱いが違うのは一体何故なのか。

 再犯の可能性が極めて高いというなら、刑務所なり、矯正施設から出さなければ済むことだ。

 僕は死刑にも反対の立場だが、要するに遵法的一般市民が安心できる社会を実現したいというなら、犯罪者を一般社会から隔離すればよいだけのことである。日本も早く死刑の廃止と終身刑の実施を行うべきと思う。

 それからもちろん、「正常」と「異常」の区分けは、極めて社会的文化的なもので、絶対の基準はない。その社会で「異常」な人間だからといって、無制限に人権を剥奪されてよいというものでもない。

 いかに特異にみえる犯罪者も、大量殺人鬼も、実際は世界の全ての人々の、一人一人の心の中にその足の指先くらいは存在している。憎しみのあまりそれを塗りつぶして見えなくしたとしても、存在するものは存在し続け、事実に目をつぶり外部を攻撃して安心しようとする卑怯な人間の足元に、それらは落とし穴を掘り続けているのだ。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック