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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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しょたふる!新刊「カルテット Vol.1」抜粋サンプル
 5/5しょたふる!新刊「カルテット Vol.1」のサンプルを掲載します。まずは序文より。内容の概要もわかるように書いています。

はじめに

 本作は主人公の大(ひろ)君に、ある子役君のイメージを投影して、彼がこんな役をやってくれたらいいのに、という妄想を起点に、書き始めました。三次元ショタが好きな方なら、たぶん誰かわかると思います。ただし、表紙絵を含めて本作は実在の人物のパロディではなく、オリジナルな虚構ですので、念のため。
 本当は5/5に全てを間に合わせたかったのですが、構想がふくらみ、長編の見通しとなった上に、四月に入り体調を崩して全く書けなくなってしまいました。最終的に、5/5しょたふる!には、Vol.1として主人公ら少年の幼年期から小二に上がって二人の少年が出会う直前までの物語の序章部分(といってもヌキどころは満載と自負しております)を発行することにしました。
 ここまで述べた通り、本作はストライクゾーン低めのショタコンさんにおすすめです。そうでない方もお試し下さい(笑)。次作以降少しずつSM、調教要素が強くなっていきますが、本作は(当社比で)ヌルめ。ただし少年の年齢の低さから背徳感漂い、性描写は濃厚です。お楽しみいただければ幸いです。


本文より抜粋。今回はできるだけコンパクトにしました。文体の変化にもご注目。

 1 父

 少年愛者が世間一般の立身出世を望むのは、いけないことなのだろうか。
 私と京香が別れることになったのは、ある意味、必然かもしれない。それなりの大企業の役員の愛娘で、その父も彼女も、少なくとも私の仕事ぶりには満足していたのだが。
 離縁の責任だって、どちらかといえば京香にある。結婚して二年も経たないうちに、他に男をつくっていたのだから。
 私と京香の間がセックスレスであったなどと誤解されては困る。結婚後一年で私達は男児を授かった。大(ひろ)と名づけた。将来の出世後も、恥ずかしくない名前だと思って。

 大はかわいかった。私は忙しい仕事の合い間を縫って京香よりもはるかに彼を溺愛した。おむつを替え、風呂に入れ、土日には公園や動物園に連れだした。何となく私に似てばかりいる彼を、私の真似ばかりする彼を、京香が今一つ愛せなかったのは無理からぬことだ。
 大の愛らしさは、こましゃくれた、あるいは美形候補生の子役などにはないものだった。肌の色こそ私と違って(京香に似て)白かったが、太い眉や、やぼったさ、丸顔に、私の子どもの頃のような昭和の香りがした。仔犬のような、ぬいぐるみのような愛らしさだった。こう言うと、まるで私が幼時、特別かわいかったようだが、それは違う。昭和の時代に昭和の香りなど意味がなく、私は凡庸でやぼったかっただけである。大の愛らしさとて、クラスで一番というわけでもないだろう。その、どこにでもいそうな、それでいて得がたいかわいらしさがいいのだ。



 私が大のおむつ替えや入浴を買って出たのは、家事や育児を妻と応分に分担しようなどという、流行りの偽善とは全く異なる理由からだった。そう、私は少年愛者だ。

 自分の子の大を性的な意味で愛おしいと感じるなど、想像もしなかった……


 ぬるめの湯の中で全身をマッサージしてやった。私の大人の指とて、湯の中では少しは柔らかくなる。柔らかな頬、首筋、時にわきの下をくすぐって反応を楽しみ、乳首を揉み、腹部を優しくつかんで、幼く小さな突起物に手を伸ばし……


 三歳になった大は、自分からも動くことができた。私は彼が笑顔で私に頬ずりし、舌を絡め合うディープキスをしかけてくるように育てた。


 まず私が布団の上にあぐらをかき、すでに斜めに反り上がり勃起した私のペニスをまたいで押さえ込むように、大が私と向かい合わせに足を開いて座る。行為は二人のキスから始まる……


「大もして」


「でも大も気持ちよくなる?」


 私は大の三歳児にしてはしっかりした太ももを開き、肛門のひくつきをも観察しながら、幼い突起に吸いついた……

「あはっ、あはっ」


「やめた方がいいかな?」

 2 翔
 
 ぼくは一年間だけ私立の小学校にかよっていた。
 ようちえんも私立だった。あそんでばかりじゃなくて算数や国語や、英語の時間もあった。でも全ぜんむずかしくはなくて、ぼくには絵本をよむのと変わらなかった。ぼくだけじゃなくて、みんなすききらいはあっても、そんなにむずかしいとは思っていなかったと思う。うたが大きらいな子だっているんだから。
 ぼくのおじいちゃんは、何だかえらい人らしい。あまり会うこともしゃべることもないけど、ぼくにもえらい人になってほしいらしい。
 小学校に上がったら、ぼくには家ていきょうしの先生がついて、ダンスとピアノを習うことになった。ぼくがやりたいとかやりたくないとか、あまりえらばせてもらえなかった。でもおじいちゃんがやっていたという剣道とか運動はあまりすきじゃないといやがったら、ダンスになった。れん習が終わると汗びっしょりになるから、ダンスでも運動になると思った。


 ぼくには、ようちえんのころから、人に言えない変なくせがあった。はだかになることだ。さいしょはおふとんの中でパジャマもパンツも全部ぬいだら、なんだか気持ちよかった。さいしょ、どうしてそんなことをしようとしたのかはおぼえていない。
 それから、夜中に、はだかのまま、お外を歩くようになった。これははじめから、いけないことだとわかっていた。見つかったら変に思われて、おこられて、けいさつかびょういんに連れていかれる。


 ぼくは夜中になると、ランドセルにせいふくをきちんとたたんで入れて、すっぱだかにくつとくつ下だけをはいて、外を歩いた。外がさむくてもあつくても(夜だから夏でもそんなにあつくはならなかったけど)、冷たかった体が全体、内がわからポーッとあたたかくなって、おちんちんは、家ていきょうしの先生にさわられている時ににたむずむずしたかんじから……


 3 大(ひろ)

 ぼくにはお母さんがいない。死んじゃったわけじゃなく、今はたぶんお父さんじゃないだれかと、けっこんしている。
 でもぼくは全ぜんさびしくなかった。急にお母さんがいなくなっても、ちっともショックじゃなかった。ぼくにはやさしいお父さんがいるから。


 小学校に上がるまでは、それはぜったいひみつにしなければならないことだとはよくわかっていなかった。
 ぼくが記おくにあるころにはもう、お父さんとぼくはよくキスしていた。外でのキスと家でのキスが全ぜんちがうのはわかっていて、家でのキスの方がぼくは好きだった。くちびるとくちびるを合わせて、お父さんの舌がぼくの口の中に入ってきたらそれをなめて、ぼくも舌を押しこむ。二人ともすっぱだかでだき合いながらする。お父さんのにおいは大人のにおいで、他のおじさんでも大人のにおいがするのかもしれないけど、ぼくはお父さんのにおいが好きで……


 お父さんは、「また、新しいことをしてあげるからね」と言った。ぼくはどきどきした。
「おふろでやるんだけど、ちょっとじゅんびがある。はだかになって。よし、じゃあこのタオルの上で四つんばいになって」


「いくよ、じっとしてて」

 おとうさんはぼくをあお向けにして、一回おふろのお湯をかけ、体をあたためてくれた。それからキスして(ぼくも舌を出した)、からだをなめまわして……


 A5 32P 表紙カラー 本文モノクロ 挿絵なし プリンタ印刷本 予定頒価は300円(仮)です。

 スペースは「理-21」です。既刊も少部数持っていきますがその辺は最終告知で。



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