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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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合鍵連載再開について
 携帯先行更新つって6話をアップしてから、一年も経過してた。ひでえ。PC版は少し加筆したものがちゃんとできてて、御堂をひといき入れたいときなんかにアップしようと思ってて、見事に忘れていた。
 で、その加筆版にさらに加筆して今日PC版6話をアップしました。次はまた携帯先行更新します。

 物語はいくらでも続けられるんだが、結末までの流れはもうできてるんで、10~12話で終わらせようかと。12がキリいいんだけどな。

 この作品の「退廃」も好んで下さる方少なくないので、きれいに終わらせたい。敬愛する絵師の藤々さんの漫画を元にしてるのだから、余計に。

 イベントもあって、PCサイトの作品更新はしばらく止まっているが、構想や書きたいネタは死ぬほどたまってるので、一応、乞うご期待、と言わせていただく。

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御堂こぼれ話③ 構想と現実(思い切りネタバレあり)
 このような文章を書いて、どの程度興味のある人がいらっしゃるのか疑問だし、そもそも文章屋は自作について語るべからずという論もあるようだ。しかしブログってのは独り言的なものもアリだと思うし、自分の覚え書き的意味もこめてこのシリーズを綴る。

 「御堂」を書き始める前、というよりよし書き出そうという段階では、長さは夜想と同じ程度を想定していた。主役は少年漫画主人公的元気者のサッカー少年。これは俺がリアルでどっちかというと惹きつけにくいwタイプで、今まで描いたことがなく、新たな挑戦だった。そして大人しく嗜虐心をそそる裕は、太郎やリョウと、無論同じではないが共通項のある俺のおなじみキャラ。責め手は手に禍々しい傷のある「美少年」でこれは少女マンガやいわゆるBoysLove的な造型を目指した。そして、リトルホーネットの原田のようなsaint的大人キャラが猪瀬。清家を中心にしたグループに二人が地獄に落とされ、裕の自殺未遂をきっかけに純也の怒りと闘志に火が点き、猪瀬の力で父とともに秀一が滅び、学園が閉鎖になり、ハッピーエンド。
 つまり、構想段階では、泰山はおろか将大もいない。紅林らも「四人組」と考えていただけで、どのような個性をつけるかも考えていなかった。■2■を読んでいただければわかると思うが、村原と宮下については名前と学年しか描写がない。漫画的にそれぞれのキャラがたつように描きわけようと思っていただけで、この時点では清家が「冷酷、美形、スリム」。紅林が「下劣w、おやじ顔、柔道体型」くらいしか考えていなかった。涌坂についてはとある漫画のキャラをモデルに「悪徳教師」を出そうと思っていただけで、ただの悪役の予定だったのである。

 ……そんないい加減な、と思われたことだろうw しかしプロの世界はもっといい加減なのが実情らしいぞ。

 俺の場合、隅々まで考えているといつまでたっても書き出せないのと、書き出しさえすれば、ノッてくるとキャラが勝手に動いてくれるところもあるので、長編はわざと適当な構想で書き出す(ただ破綻しないようにラストはきちんと決めておく。しかしこれも、書いてるうちに変わることがある)。御堂の場合は実にキャラがよく動いてくれたのだ。

 で、まず純也と裕の「平穏な日々」を描くのに、「学園の歪んだ雰囲気」に毒されていない友人が必要だったので、将大を出した。彼にはモデルがいるが、純也、裕との描きわけも考えておでぶさんにした。詳しくは、個々のキャラについてまた別の稿で述べるので略。涌坂は、なぜ清家と一緒に「悪さ」をはじめたか、をうまく説明するために、過去に因縁があることにしようと考えた。書いてる途中に、将大の人気wが高いことがわかり、それならストーリーに深く絡ませようと考えた。裏設定を表に出し、クライマックスの「被害者」の中にいれる。そうすると、やられる子が二人より、幅が出ていろいろ書ける。トライアングルにしにくい三人なので、将大とかばいあうようなキャラが必要だ……。
 てな具合に、芋づる式、という表現が妥当かどうかわからないが、構想がどんどん広がっていった。

 ただ、書いているうちに、ショタエロを求めてこのサイトに来るお客さんに、この複雑な人間模様やストーリー性は必要なのか、悩んだ。今のアンケートを見ていると、連載終了直後ということはあるにしても、高く評価していただいているようで、よかったが、書いている時は、自信はなかった。
 まあ最終的には、無料の、俺のサイトなんだから俺のやりたいことをやって、共感して下さる方が少しでもいればいいや、と、いつもの開き直りで、書き進めたわけである。

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御堂こぼれ話② コンセプト(ネタバレあり)
 一応、俺は小説を書くとき、「何か一つは新しいことを」というのをモットーにしている。これは世間で既出でない新しさというより、自分が今までやったことがないことを、何か一要素でもつけ加えたいということ。世間での新しさという意味では、勝手にオリジナリティってのはついてくるみたいだ。

御堂では、
① 少年コミックのような要素を取り入れる。しかも週刊連載風
 キャラがリアルより、むしろ戯画化された強い個性を持っていること。物語もリアルに縛られず大袈裟でドラマチックであること。一話一話は短く、毎回の終わりにヒキを残して、「次を読みたい」というような切り方にすること。

 ってのを第一に考えた。主人公が今までの俺の小説にない、いかにも少年漫画主人公っぽい直情的で意志の強い純也君だったり、清家の十字傷の秘密、なんかもそこらへんから出てきた発想。

② 少年のライトサイドを描く
 不幸や心や体の傷とか、少年性の魅力の多くは「不幸」にある、というが俺の基本的なスタンスだが、今回はハッピーエンドにすることは最初から決まっていた。少年が「太陽になる時」ってのをラストに書いてみようと思っていた。

つづく 

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御堂携帯ノベル版
 携帯ノベル用に「御堂」をリライトし、昨日「巻1」を登録した。
 大幅加筆と見得を切っていたが、残念ながら「小幅」加筆となってしまった。予定外の忙しさと体調のせいでさっぱり進まないので妥協。PC版の1~25までにあたり、清家が中1の子をヤって紅林に見せつけるシーンが加わっている。あとは、章構成の変更と表現のブラッシュアップのみ。
 「巻2」では猪瀬の少年期の回想(エロあり)の大幅加筆、今度こそ、の予定。

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『御堂』完結ご挨拶
 連載期間二年弱、85章、今まで書いた中で最大の長編を無事に完結させることができました。最後まで読んでいただいた皆様、感想やリクエストを下さった皆様、未完成稿に目を通していただき、ご意見を下さった方々、本当にありがとうございましたm(__)m

 連載中、私事では人生に数回しかないであろう身辺の急変や体調不良があり、その際にもサイトを通して知り合った方に、大いに助けていただきました。

 無償公開、ある種独りよがり、ただのエロ小説。とは言いながらも、私個人はかなりの気合いで本作を書いていまして、それなりの充実感もあり、また連載が長期に渡っただけに、多少、文章についても成長できたかも、と一人満悦に浸っております。

 今後、携帯ノベル化、また携帯サイト用に、エロを中心に書き換えや加筆を行い、私自身はまだ『御堂』にしがみついていきますw おつきあいいただける方は、よろしく。それからこの機会にサイト作品や登場人物人気投票のアンケートをやろうと思っています。こちらもよろしくお願いします。

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御堂■71■について
 さて、ストーリー展開はともかく、紅林の「濡れ場」については「なんじゃ!?」と思われた方も少なくないと思う。
 これは俺が当初から考えてた展開ではなく、「紅林が責められるエロシーンを読みたい」という要望があったからで……いや、本当にあったんですってばw
 ただ、さすがにあまり長々と書くのはどうかと思ったので(すでに結末のつけ方に興味がいっている方の方が多いとも思うし)、短い文章に濃いエロを凝縮してみた。ハイティーンまでいける人やゲイ属性重なってる人には楽しんでいただけるかと。また将大ら本来の少年キャラに感情移入して、加害者である彼がいかに罰せられるかに期待していた人の思いにもこたえてみたつもりだ。

 次章からいよいよ複数の物語のラインが着地点に向かう。早い更新を心がけたい。 

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御堂■70■補足
 さて、■70■をアップしますた。この章については若干の解説と補足をここで。
 前後に歌の歌詞を挿入しています。曲を知っている人はぜひメロディや歌い回しを思い浮かべながら、映画のように楽しんでいただけたらと思います。

 最初の曲は「Hey Joe」の一部です。僕はジミヘンのしか知りませんがカバーらしいですね。ダルな歌い回しと絶望的な歌詞が、この場面に合うと思って持ってきました。日本語訳は(僕の訳なので大きく間違ってたらぜひご指摘おば)

 ヘイ、ジョー、銃なんか持ってどこへ行くんだい?
 ああ、俺はこいつであの女を撃ってやるんだ
 俺はあいつが、他の男とぶらついてるのを見つけたんだよ

 それってステキ過ぎねえか?

 ヘイ、ジョー、俺はお前があの女を撃ち殺したって聞いたぜ
 とうとうやったんだな

 そうさ俺はやってやったさ

 ……おおむねこんな感じです。

 終わりの方はスティービーワンダーの美しいバラード「All is fair in love」。これは歌詞もかなりピッタリきます。

 愛とは全て公正なもの
 愛とは気違いじみたゲーム
 二人がそこにとどまることを誓う
 彼らが愛と呼ぶものに
 しかし時とともに全ては変わる
 運命を見通すことなど誰にもできない
 君が通り過ぎたあとには
 嘘と謎が
 だが、愛とは全て公正なもの
 僕は立ち去らなくてはならない

 作家はペンを執る
 再びその言葉を書くために
 愛とは全て公正なものと

 誰の運命にも可能性がある
 吉と出るか凶と出るか
 僕はコインを投げる
 君が僕と一緒の愛にとどまってくれと
 だが戦争において全ては果てしなく冷たい
 君が勝とうと負けようと
 かたがつくときには
 僕はきっと負け側にいる
 けれど愛とは全て公正なもの
 僕は片時も君の側を離れるべきじゃなかった

 作家はペンを執る
 再びその言葉を書くために
 愛とは全て公正なものと

 ……愛って公平公正なものだっていうけど僕はいつだって負け側にいる、という大意で、涌坂のこの場面にはピッタリかなと。どうしてもわからなかったのが
 Ahead lies mysteryのところで、lieを「横たわる」という動詞と解した方が正しいのかもしれません。英語に堪能な人、教えてくだされ。

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「御堂」こぼれ話①
 そもそものきっかけは……。実を言うと相当昔で、五年は経ってると思うが、俺がお世話になった某サイトで知り合った方と、確か「IRC」でお話してた時だった。
 「『学園いじめもの』が読みたい」その方の、リクエストだったか、俺の「どんなシチュエーションが好みですか」という質問への答えだったか、もう記憶は定かではないが、それが、「御堂」構想の始まりだったのである。ちなみにこの方の言葉で印象に残っているのが、「中1の一学期まで」がよい、というやつで、ものすごくよく分かる、とうなずいてしまうこだわりだった。
 
 しかしながら、書き出すまでの「要素(エレメント)」というやつがなかなか揃わず(なぜか長編にしたいと思ったからで、短編なら「要素」は一つで構わない)、忘れては思い出し、忘れては思い出し、一つ、二つ、と「要素」が蓄積されていったのだった。

 もっとも、俺にこの物語の構想のきっかけを与えてくださったその方のイメージというか、嗜好は、「解剖」や「強制自慰」などの、うれし(?)恥ずかしな、軽め羞恥系の「いじめ」であったはずで、それが何でこんな風になってまったのか……(苦笑)

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