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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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少年の街 チビ玉とジョージ1
 1

 オープンテラスのビアバーで、三木はライオン印のぬるいビールをラッパ飲みしていた。
 ライオン印はドイツを中心とする欧州以外ではわりと評判のいい国産酒類メーカーである。多様な混ぜもので矯味してあって肝心の麦の品質はあやしげだが、頃合いの値段と「くせになる味」で子ども舌の酒飲みを惹きつける。本場では鼻にもかけられないのは言うまでもない。
 きんと冷やしたのをグラスに注ぐと値段が五倍になる。だから三木はぬるくても瓶を注文するのだ。ママに「ドケチ」呼ばわりされてももう気にならない。

 奥の暗がりではアラブ系と見える暗がりでは目も鼻も見えず口髭だけが見える巨漢のでっぷりと太った男の膝に、チビ玉がのっかってコーラを飲んでいた。瓶を置くとちょろちょろ動き回って横にぴったりとくっつき、襟首から小さな手をつっこんで乳首をまさぐったりしている。酔っているらしい石油成金デブ(と、三木が仮に呼ぶことにした男)はチビ玉のズボンの中に手を突っ込もうとして手をひっぱたかれていた。そしていくらかを懐から出し、チビ玉に握らせる。チビ玉は金を半ズボンのポケットにつっこむと、ひょいと腰を上げ男の黒い顔に軽くキスをする。満面の笑顔だ。

 再び、男の横にぴったりとくっつく。そしてまた股間に這ってきた手をつねるのだ。

 二度目のチップをもぎ取るところを見て、三木はふっと失笑を漏らした。たくましくなったもんだ。いい意味でも悪い意味でも。
 チビ玉は二度目のチップをポケットに入れると、ソファにだらんともたれた。男の手がズボンに入る。入る前から小さいのを勃起させているだろう。芝居というか、もう条件反射みたいなもんだ。いやもはや習性というべきかな、ここに生きる子たちの。
 男の興奮が闇にも窺える。チビ玉は男の空いた手を引っぱって、自分の一枚きりのシャツをまくって下から入れさせ柔らかな腹部にこすりつける。
 そして男がチビ玉の唇を奪おうとすると、さっと彼は身をかわす。

 かけひきは続き、チビ玉は値段をつり上げるだろう。親方が仲介に入り、親方にもチップが入る。
 チビ玉は誰かツレを引き込んで複数でショートか、あのターバンならかなりの金持ちだろうから泊まりコースに持ち込む。
 ターバンの石油成金が、チビ玉をいたく気に入って、彼が連れてきた邪魔者を追い出したいなら、彼らにもオフ代を仕事無しでも払うことになる。
 こうやってチビ玉は、自分の味方を同輩先輩後輩に、常に一定数作っている。時には彼らを使って、自分のライバルになりそうな少年をいじめるとも聞いた。

 やがて石油成金が席を立ち、十分後にはチビ玉がコーラの残りを誰かにやってソファから腰を上げた。
 よい金づるがいるときは、チビ玉は三木などいないかのようにふるまう。いるのを知らないはずがないのだ。

 あの小さなからだと愛くるしい顔立ち、むき出しの愛嬌。しかし十歳にも達していないように見える体格ながら、実際は十二歳くらいらしく、最近だが精通したそうだ。それを聞くと三木はもう一度抱きたいような気が少ししたが、何やら口惜しいのでそれは求めない。
 日本がクソ暑い欧州のバカンスシーズン、彼はその気なら二十四時間休みなく客がつくほどのもてようだ。一ヶ月別荘に囲いたいという外国人もいるが、彼はそれには乗らない。外国人達のつばぜり合いを楽しんでいるのだろうと三木は考えている。

 チビ玉は誰かのスクーターの背に乗って、おそらくあの「石油成金デブ」が待つホテルに向かった。

   †

 ぬるいビールを飲み干した三木は、二年ほど前、彼がここに流れてきた頃のことを思い出していた。どこかで爆竹か花火の音がした。

 今よりもさらに小さかったチビ玉。呼び名の由来は本名の名字が玉川だからとか下の名前が玉三郎だからだとか、今となってはどれが真実なのかは定かでなかった。ただ彼の父親が旅芸人の類で、放浪に放浪を重ねやがて病を得て盲目になりさらに倒れ死んだ。チビ玉は幼いからだでその一人きりの肉親の目となり足となり支えて生きてきたというのは、チビ玉自身の話したがらない過去の紛れもない真実である。テレビで脚光を浴びた同じ呼び名の子役タレントは転校を重ね学業もままならず友人もできにくいという虚飾を背負って演出されていた。だがチビ玉は、一度も学校に通ったことなどなかったのだ。そして父親は行き倒れ、自分も行き場を失って飢えて倒れた。
 
 当時十四歳くらいだったらしいジョージと呼ばれる(れっきとした日本人だ)いうひょろりと背の高い、この街も長かった少年は、バイクを走らせていて、Zとは全く離れた深夜のコンビニの前で飢え死にしかけていたチビ玉を見かねて、背中に乗せて彼を運び、深酒に酔っていた金を叩き起こしたのだった。それは日本が最も寒い二月の、小雪の舞う深夜だった。

 ――――

 「子ども部屋」同人誌の挿絵は、五月中にできあがるはずだったんですよ。そっから割り付けて印刷屋に電話ってのが、今頃の予定だったんですが、今134Pの挿絵描いています。240Pになる予定だから、これは今月半ばまでは確実にかかるし、入稿つったら七月に入ってしまうかも。

 そこまでサイトの小説更新なしは寂しいので、携帯側に御堂を順次載せながら、少年の街を再開したいと思います。
 構想はまとまってるんですが、わりと大ネタになってしまい、なかなか書き出せなかったんです。
 手直ししたり順番入れ替えたりするかもしれないんで、試作品としてブログで小出しにすれば、サイトに来て下さる方の退屈しのぎにもよいかと思いまして、完璧を期さずぱらぱら発表したいと思います。

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東京土産6
 「準備しよか。したことあるんやろ。舐めて」
 少年はうなずきました。僕はちょっと少年を制し、姿勢を正座に変えさせました。腕と首はだいぶ楽になったでしょう。おしりはどうでしょうかね。アナルは狭まると思いますが……。
 僕はベッドに浅く腰掛け、少年をいざってこさせて、舐めさせました。舌を出してちろちろ。でも上から下に、同じようにやってるだけです。指示すると浅く亀頭をくわえました。
 慣れてはいないようですね。どうもわかりません。全くの未経験ではないが、意外と、ほんの二、三度目くらいなのかもしれません。
 あんまり気持ちはよくないですが、それは別に構いません。僕は頭の後ろから首のゴムロープに指をひっかけ、苦しげな反応を確かめた後、引き寄せ、ペニスを根もとまで押し込んだ状態で口の隙間から舌を出させて陰嚢を舐めさせました。陰毛が舌につくのを嫌がる子が多いもんですがどうかな。どっちみち苦しげでよくわかりません。
 が、が、が、とゴムーロープを引いて、それでピストン運動させます。おえっ、とか、げっ、とかいう呻きが漏れ、大量の唾液がぼとぼとっとこぼれたりします。頃合いを見て、口を解放して突き放し後ろを向かせます。
 膝をつき、おしりを上げて、頭は床につけた姿勢。少年の尻の穴をいびつに拡げ生えるコミカルな生け花のマジックや鉛筆。さっさと全部抜きます。一本抜く度におしりが震えたり腰の筋肉がひきつったりします。そして、僕のを押し込みます。簡単ですね。やっぱり経験豊富なんでしょうか。いやマジックと鉛筆のおかげかな。
 首に巻かれ腕に伸びたロープを持ち、ぐいぐいと引きながら挿入するのです。窒息しそうにしてやるといい締めつけが得られるとか何かで読んだ気がしますが、勘違いかもしれません。気持ちいいのは首絞められて死にかけてる方だったかも。今実験すればいいですね。
 目一杯引きます。ずるずる、ゴムロープが伸びで首の周囲でずれ、環が小さくなっていくわけです。その状態でがつんがつん突いてやります。頭が絨毯の床にあたります。言葉も声も漏れてきません。……まずいかな。それに特に快感が増した気もしません。僕はロープを握る手を離し、首にきつく巻き付いたロープに指を入れて引き、絞め具合を緩めました。首のなめらかな皮膚には擦り傷ができて血が滲んでいます。「ぐえっ」というような声を聞きました。
 「首絞まるの嫌いかな?」
 「……ぎらい……ぎ、……らい」
 がらがら声になっています。このままだとちょっと惜しいので元の声に戻って欲しいですね。
 僕はゴムロープを首からはずすと、腕からもテープごと引きちぎるように取り去りました。

 今度は仰向けにし、腕は頭の上で、肘と肘を手で支えるようにさせ、ガムテープを巻きました。胸に乗り、ペニスを掃除させようと考えました。アナルの中では射精しなかったので、口で出してやろうかと思います。
 「お前のケツんなか入ってたやつやで」
 相当嫌がっていましたので、往復ビンタをします。それから、さっき抜き取ったボールペンの芯を一本、手にとりました。少しずつ自分の腰を後ろにずらし、膝に座ってやり、彼のペニスをしごきました。まあ快感どころではなかったでしょうから、とっくに萎えています。皮を剥き下ろし、しごき、鈴口をこすると、息遣いがあやしくなり、小さなかわいい声がちょっと漏れます。本当はこういうのばかりして欲しかったんでしょう。
 十分に勃起したところで、竿の部分をしっかり握り、ボールペンの芯の、字を書く先端部分から尿道に押し込みます。
 少年は油断して気持ちよさげに目を閉じていましたので、不意打ちになりました。ぎゃっというような悲鳴を上げましたね。そして背中が浮き上がる。
 「こらじっとしとれ! ちんこに二つめの穴があくど!」
 恐怖の目を見開いて頭をあげ僕を見る少年に釘を刺し、ペニスにはボールペンの芯を挿していくわけです。
 ものすごく痛そうに歯を食いしばって身を捩っていますが、最初の悲鳴以外声は漏らしません。頑張り屋ですね。しかしこの様子では、尿道責めは初体験でしょう。
 竿の長さより少し深め。僕は爪でボールペンの芯に目印をつけ、奥行きを慎重に測り、差し込む深さを決めました。
 留め置いたあとも、少年はもがいています。苦手なんでしょう。ボールペンの芯は、金属部とプラスチック部に微妙な段差がありカドになっていますから、ここが尿道をかなり傷つけますね。そう言えばセロテープもあったんですよ。あらかじめカドに巻いてやるのが思いやりだったかと思いましたが後悔は先に立たぬものです。潤滑油もなしですし、死ぬほど苦しいみたいですね。

 僕はそうしておいて胸に乗りました。
 「さあがんばって舐めようか」
 素直にくわえました。汚いとか考えてる余裕もなくなりましたね。
 「ちんちん気持ちええか?」
 「いら……い」
 しゃべりにくいですよねそりゃ。
 「抜いて欲しいか」
 目をつぶり軽くうなずくことでイエスの合図です。
 「さっきより上手に舐めて、俺がイッて、ちゃんと飲めたら、抜いてあげるわな。約束は守るからがんばれるか?」
 イエスの合図です。
 「よし、ほながんばれよ」
 僕は優しく頭を撫でてやりました。

 ―――――

 まあここまででわかっていただけますように、けっこうきっつい責めの内容になりますね。最終的な推敲も90%終わりました。すいませんが、ブログで結末までを公開はしないことになりました。

 眠気と焦燥感がひどいですね。何ていうか欲求不満です(笑) なのでこれは実話じゃないんですよね(笑) 養子がほしいです。それさえかなえばもう何もいらんな。10歳の子もらったとして大きくなりきっちゃう前の3年後くらいに死んでも、悔いないわw


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東京土産5
 「殺すとかなんとか言うてても、気持ちよくしてもらえるとか期待してた? このおしり気持ちよくしてもらえるとか」
 僕は尻の割れ目に中指を沿わせて、穴に指を突き入れました。第一関節だけですがね。びくんとからだが傾きます。
 「ちんちん気持ちよくしてもらえるとか」
 僕は彼の足を無理に開いて、からだの下になっている性器の、睾丸の片方をぎゅっと強くつまみました。
 「あいッ……た!」
 一度尻を持ち上げ、どんと腰を落としてやります。
 「がっ……は……」
 咳き込んでいます。
 僕は彼の背にうつ伏せに乗り、少年の顔を無理に横に向けさせ、僕の顔を見させました。
 「やっぱり痛いのも殺されるのもいや?」
 「……いい……」
 聞き間違いかな。
 「殺されてもええの?」
 少年はうなずきながら、もう一度「いい」と言いました。涙と鼻水が出て、表情はひきつっているというのに。
 痛いのも殺されるのも「好き」ではないが、約束だからしていいと言いたいようですね。わりと肝が座っています。こわいだろうに。反抗的な態度ってわけでもないんです。この、シュールさと虚無的な感じは、いったい何だろう?

 僕は荷物固定のゴムロープを出し、少年の首に幾重にか巻きつけました。伸縮するのでぎっちりといかないのですが、こっちで絞めつけなくてもやんわりと持続的に息苦しいはずです。そのくらいの巻き加減にして、端は腕のところに伸ばし、手首にロープを回し金具をひっかけ、ガムテープで固定しました。

 尻に…………。
 僕は少し考え、かばんからマジックを出しました。太細の両端のある油性マジックです。僕は少年の尻をちょっと持ち上げ、しりっぺたを手のひらで押さえながら指で穴を拡げ、マジックの太い方を斜めにあてがって、キャップの先端を穴の中にうずめてキャップ全部が隠れるくらいまで押し込みました。かなり激しく少年のからだが揺れましたが、声一つ出さないのはあっぱれです。そして僕は、四色ボールペンを取りだし、芯を四本ともはずしてから、ペンの透明なボディ部をさらに尻に押し込みます。指で肛門の襞をひっぱって差し込むのですが、形状が滑らかなのでこれは楽です。なのに「うーん」と声が漏れました。
 鉛筆が……。今回は四本持ってきています。あまり芯が尖ってるのはかわいそうかもしれないので、けっこう使った二本を、隙間を作って押し込みました。いびつな形状の穴から生える筆記用具はこっけいです。僕はここで小休止し、デジカメで数枚写真を撮りました。尻に筆記用具なんてのは新手のフラワーアレンジメントとしてどうでしょうかね。そういえば顔も撮ってやってないんですよねまだ。かわいいのに。

 少年のからだを、表がえしてやります。
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃですね。からだの下になった拘束された腕はきついと思われます。しかしそれを痛いからと動かせば首の苦しみが増すでしょう。尻は少し浮かせていないと、大変なことになりますね。
 「こういうの嫌いかな?」
 さすがに少年はうなずきました。
 「すまんな変態で。俺こういうの好きやねん。何してもいいとか言われたらしたいがな」
 僕はそう言って笑い、彼の腹部に足を乗せ、ゆっくり体重をかけます。
 「い、あ……あ、ぁ」
 腕が下になっていますからね。そして足をあげ、ちょいと尻から生えたマジックの先を足の親指でつきます。
 「いたぁ……!」
 「おかしいなあ大人のちんちん食ったことあるんやろここ。こんなマジック細いやん」
 とんとんつきながら少し深く押し込みました。
 仰向けの彼にまたがります。
 僕のさすがに勃起した性器は、ちょうど少年の胸のあたりにあります。
 「こっちの方がええ? マジックとかよりええにゃったら入れたるで?」
 黙っていますね。顔そらしますね。少し体重をかけてやります。身を捩っています。
 「俺の商売道具か好みやったら、あと赤いマジックと、ボールペンと、鉛筆二本とシャーペンと、ついでにはさみもあるけど全部入れたろか?」
 「いや……だ……」
 涙がつっと流れました。ぞくぞくしましたね。僕はからかいぎみに笑いかけます。
 「試してみいな意外とええかも……」
 「いやだ抜いて……」
 「ちんちんは?」
 返事がないです。
 「いらんにゃったらマジックにするわ。俺はそっちしたいし」
 「……いる! ……入れて! ち、ん……ちん……」
 よしよし。いい子になってきました。

 ―――――
  第五弾。で合ってるかな。最後までここで掲載するかは未定ですが……。
  つまんないグチばかり公開ブログに連ねるのもなんですから。

 不調が続いておりまして、どうもいけません。空振りや嫌な思いも多かったのですが、この上外に出られないほど体力と体調が落ちたのでは沈む一方です。バット振らなきゃ当たらないってわけで、空振り以前の問題になってしまいますから。
 昨日は何もできず。今日は文章や絵は、そこそこかけました。しかし音楽を聴いても活字を追っても、飯を食っても楽しさが平時の半分もない。完全休養により回復を待つべきか、ある程度積極的に活力を求めるべきか、月曜が通院日なのでなんとか。
 自殺未遂は一度もないが、死にたいと思ったことは何度もあると書いたことはありますな。

 昨日の状態は某子ども部屋主人公が一番ブルーになったときのひとこと「なぜ、朝目が覚めるのか。このまま目が覚めなければいいのに」ってところですかね。


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東京土産4
 「何分ぐらい入りたい? 一時間とかちょっと困るけど」
 僕は冗談めかして訊きました。
 「十分でいいよ」
 「よし、ほな待ってるわ」
 僕をちらちら見ながら、何か所在なげに彼はバスルームに消えました。僕は彼が脱ぎ捨てた着衣を部屋の椅子にぐしゃっと置いて、空調をコントロールし、べたべたした服を脱ぎパンツ一つになってベッドに横になります。ふと彼のズボンを見ましたが、財布すらなくポケットにくしゃっと千円札一枚と小銭。住んでるのはどう考えても近くでしょうね。
 七分くらいで、もうバスルームのドアノブが動いたので、僕は少し大きな声を出します。
 「中におって……。出てくるな中におれ」
 開きかけたドアが閉まりました。僕はパンツを脱ぎ、バスルームのドアノブに手を掛けます。やれやれ、彼に比べ情けない肉体だこと。と一瞬だけ自分を見て、ドアを開けます。湯気の熱気と湿り気がもわっと、頬を撫でました。
 少年はバスルームの壁際にいます。バスタブの縁に腰掛けています。
 僕はそのバスタブに踏み込んで、シャワーを浴びました。
 「悪いな。疑り深いねん俺。財布だけ持ち逃げされるのは勘弁やから」
 「……お金いらないっていってるじゃん」
 「そんなこと言うから余計信用できへんのやなこれが」
 少年は黙りました。勃起はしていますね……。毛はないな。何らかの経験は確実にありそうです。これからの展開を予想して性感が反応している。
 でも僕は、一人で勝手にシャンプーを頭に伸ばして、シャワーを浴び泡をからだにも伸ばして洗って、彼には触れません。様子は見ますがね。足先がぶらぶら、揺れている。
 僕は先にバスタブから出て、タオルでからだを拭き、少年を手招きして上から下まで、丁寧に水気を取ってやります。押すようにです。短髪の頭はけっこうがしがし、こすってやります。性器は他の部分と同じく、さりげなく。尻の谷間もです。もっとも間近で見れば興奮しないわけはありませんがね。
 僕は少年の手を引いて、またバスルーム前に立たせました。
 「質問してええかな」
 少年はうなずきます。
 「あんなとこで何してたん?」
 「時間つぶし……」
 「つぶしてからどこ行くつもりやったん?」
 「○○公園と……」
 市街地のハッテンバですね。某公衆トイレも予定にあったようです。
 「男ひっかけか。小さすぎてやばいから歳は嘘言うてんのか。十三ではどちみちやばいけどな」
 返事がないですね。
 「まあええわはじめるか」
 ちょっとは、凄みを出したつもりです。僕は、右手を少年のあごの下にひっかけるようにして、力いっぱい持ち上げました。
 少年は何も言いませんが、苦痛と恐怖が顔に浮かび、僕の手首を細い手でつかみ、もがき、からだを揺らします。重いので左手も使いました。
 ドアと両手で、少年の体重を支え、両足の指先が不燃絨毯から離れるかどうかの高さです。
 「あ、や……!」
 片足が大きく上がると同時に、そのうめきを聞きました。僕はあまり叩きつけるような感じにならないように、最初少年のからだを斜めに倒し、それから狭い床に投げ出しました。
 口を拭い、片肘を床について僕を見ています。よだれでもこぼれたでしょうかそれとも口の中を噛んだか、それならすまないことをしました。恐怖というより、驚きかな彼のこの目は。
 「いやとか聞こえたから……殺されるのいやなん? ええて言うたがな」
 少年は黙っています。
 「すぐはいややったん? ゆっくり、じっくり苦しいのが好きなん?」
 「す……好きって言ってない……していいって……」
 しどろもどろですね。また口を拭っています。
 「ああ、俺の好きなようにしてええいうことやったな。……ほたらうつむいてもらおうか」
 ほたら、から声を低くします。少年は素直に素速くうつむきました。僕は彼を放置して、自分のかばんを物色しました。
 旅行の目的から、セックスやSMのおもちゃなんかありません。あるもので遊ぶしかないでしょう。さしあたり新品ほど残っているガムテープは使えます。それから荷物固定用のゴムロープ。
 僕は彼の背で両腕をたばね、ガムテープを巻きました。そして尻にまたがらせてもらいます。僕は90kgくらいあります。もっと重いとよかったですがね。
 そして後ろから、犬や猫をかわいがる手つきで首をくすぐってやりながら、話しかけました。

―――――

 第四弾。イベント後のホテルで荷物整理してていろいろ考えたんですよね。一人で。男の子はいませんでしたよほんとですw

 つらくてたまらないのでちょっとグチ書きます。そんなもん読んで一緒にブルーになりたくないって人は読み飛ばしてください。

 絶不調。今日は絵も文章も手つかずでほとんど寝ていました。いっそ寝たきり確定なら精神的にはむしろ楽ですわ。重病の人には人の気も知らないでって怒られそうですがね。
 寝たきりなら本読むか文章書くか絵を描くか、何かして死を待つのみでね。それはそれと思える。人はいつか死ぬんですし。
 元気に動けるようになれば、したいことは山ほどある。復活の可能性十分だと歯がゆいことこの上ない。といっても七十八十なんて無理だし、頭も含めてそこそこ元気でいられそうな期間は十年そこそこかな。
 退屈とか暇とかすることないとか、うらやましいというかむしろ恨めしい。動ける間に嵐のようにやりたいことやらなきゃ何のために生きてるのかわからない。退屈なんか感じてる暇ない。健康がほしい。



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東京土産3
 家か学校で何かあって鬱入ったか、まあそんな時、子どもだって「いつ死んでもいいや」ぐらいの気分になることは珍しくないものです。衝動的自殺って、小学校高学年から中学生に多いんですよね。何でそんな理由で、というような。それだけ不安定で脆弱な心を抱く時期なのです。
 同性愛傾向に目覚めたとして、病気になるかもしれない、暴力犯罪に巻き込まれるかもしれないというリスクを理解しながら、たぶんですが、彼はハッテンバ、といわれるような場所を調べて、そこに行こうか行くまいか、ためらっていたくらいの状況か、慣れてるとすれば時間合わせでしょうね。あの場所で声をかけられるとは思わなかったでしょう。

 殺すと言われてついてくる子がいるわけない? さて、それはどうでしょうか。

 死を実感することは、今の人間という生物には大人にも難しいことです。リストカットなどという馬鹿げたマネを繰り返す人間がいるのは、医療が存在するからです。野生動物は骨折しただけでほぼ死ぬしかないのです。ケガや病気をどれほどの恐怖で回避しようとすることか。人間は骨折どころか、からだ半面にヤケドを負っても、サバイバルできることがあります。
 本当の死の恐怖を人間が実感するのは、大ケガで流血したり、激しい痛みや意識を失いそうな発熱、呼吸ができなくなるほどの咳や、圧倒的な暴力に晒され、自らの肉体が実際に死に瀕するなどの、体験を待たなくてはならない。現代人は本当の死を得るまでの間一度も、それを味合わずこの世から消えていくことすら、あり得るのです。

 例え僕の言葉がもしかしたら冗談ではないかもしれないと思ったとしても、少しは酷い目に合ってみたい自暴自棄な気分、自殺願望を抱くぐらいのダウン状態なら、こんな風についてくる場合もあるわけですよ。

 親子ということにして、難なくチェックインしました。明日まだ祝日ですからね。疑われる由もない。ありきたりのビジネスホテルのツインですが、入り口の表通りが煌々としてるような場所のは、避けました。もしかしたら本当にやることになるかもしれないと思いましてね。

 部屋に入りました。どういうわけかホテル洋室の部屋って、照明が暗いですよね。一般家庭のような明るい蛍光灯のついた洋室って、見たことがありません。
 荷物が重くて汗びっしょりなんですよね。少年はそうでもないのですが、しかし彼を先に、入れるべきでしょう。
 「先払いでシャワー浴びるか?」
 僕の優しげな笑顔と穏やかな口調に対し、彼には失望感すら窺える気がします。それでものろのろ、背中を向けバスルームのドアノブに手をかけます。
 「ここで脱げよ……」
 僕は少年の首を後ろからドアに押しつけるように、手でつかみます。それから、こちらを向かせ両肩をドアに押しつけてやります。ちょっと怯えが見えますね。反応は鈍めですが、面白くなってきました。
 手を離すと、少年は二枚のシャツを手早く脱ぎ捨て、一度両腕を下ろして僕を見ました。品定めでもして欲しいのでしょうか。売ったり、ハッテンバで誰かひっかけた経験とか、あるんでしょうかね。
 バランスのいい肉体です。少年らしい皮下脂肪は全体に柔らかな曲線を残し、特に手首の微妙なくびれが、十三歳というのがほぼ嘘だと、僕に感じさせました。しかし胸、肩、腹筋のあたりは、すでに筋肉の走りが十分に読み取れ、生得的なものだけでなく、ちょっと鍛えたような感じも、漂っています。
 僕のいやらしい目線の品定めに満足したか、少年はベルトのバックルに指をかけベルトをはずし、ジッパーの部分を左右に開き、ジーンズを下ろしていきます。ブリーフでした。腰のあたりは少し肉づきがよく脂肪も多めです。腿の内側、やはりなかなかなかの力強い太さと、健康な筋肉です。サッカーかなあ。
 パンツを下ろしました。膝まで下ろして一度僕を見ました。性器は、ちょっぴり膨らんでいますね。何を期待しているのでしょうか。
 「後ろ向いてみて」
 僕はなんとなく、部屋のドアをちらっと確認してから命じました。彼はバスルームのドアに手をつき、尻をちょっと突き出してくれます。いいですね。しっかりした腰つきから、骨の下の部分に、微妙なくぼみ。日焼けが薄く白い尻です。
 「入っていいよ」
 少年は少し黙っていました。何もしないのが不満なのでしょうか。

―――――

 本番は、これからですよ。ってことでPart3です。無理矢理系の短編ばかり組み合わせて短編集でデジケに出そうかなあ。

□更新告知
 少年の声ダウンロードですが、全てのアイテムの紹介文、立ち読みサンプルとリンクしました。
□同人情報
  「子ども部屋」のラフ案を全て書きあげました。今コミスタでとりあえずペン入れしていっています。タッチや効果が気に入らなければフォトショでイチからやり直す可能性もありますが、20枚近い挿絵ですし、コミスタの作業効率は捨てがたいものがあります。本が新書で絵が小さいので、主線はしっかりした墨で線が欲しいですしね。

 お絵かきBBSにぽつぽつ試作ラフをあげています。


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東京土産 その2
 手を繋いで歩きました。小さな手。子どもというのは、普段接してない人は気づきにくいですが、どこもかしこも意外と小さいもんなんですよね。
 五月というのに夜の街は未だに蒸します。
 「何歳?」
 「13」
 おっと。二つは下に見えるな。ただ嘘かもしれない。体売る客引きにしては場所がおかしい。家出でもない。わからないことが多いな。
 「で、何してくれるんかな?」
 「何でも」
 「何でも?」
 言質にしてやるか。後悔するぞ……。
 「いくらぐらい欲しい?」
 「お金いらない」
 「ん?」
 …………?
 「シャワー浴びさせてくれて、終わってからベッドでゆっくり寝させてくれたら何してもいい。どこに泊まってるの?」
 ほーう。
 「いやまだこれからやな」
 携帯を見せます。
 「よその子連れて入れるの?」
 「親子のふりして入る」
 僕は設定情報を大人一人から大人一人子ども一人に切り換え、検索しました。ダブルはだめで、こういう場合ツインです。
 「ふうん……」
 首を伸ばし、僕の携帯をのぞき込みます。
 シュールな会話の流れと、冷めた態度と、この子どもらしい仕草と。
 「名前は?」
 「――――。」
 下の名前だけ言いました。これを僕の名字にくっつければいいわけです。
 「何してもいいとか言うて、俺が何するかわかるのか自分?」
 歩きながら、さらに話しました。
 「……エッチなこと……」
 やっぱり、そういう目的だったか。不慣れで、行動パターンがまだつくれてなかったんだろうかな。ここは二丁目も目と鼻の先だ。同性愛的な興味からか、もしくは金のためか……。
 「何でもて言うて、そのくらいで済むと思てんの? 俺犯人やで犯人」
 手を繋いだまま、僕の顔を見上げる少年。ぜんぜんびびってません。
 「何するの?」
 「何でもということは、殺してもいいと解釈するな」
 冗談めかした口調にはしています。
 「……殺すの?」
 「……してはみたいな。何してもいいなんて子はなかなかおらんしな」
 ナビウォークのご案内によるホテルは、横断歩道の向かい側です。割合、静かな通りです。
 「変な人……」
 ……笑ってるな。しかしどうも冗談と受け取ってるからとは思えない。
 「俺殺したらホテルからどうして逃げる気?」
 「きちんと服着せて、顔見えんようにその帽子かぶせて、おんぶしてチェックアウトする。寝てるように見えるな。明るくなる前にどっかに捨てたら、俺とは関わりのない死体やな」
 とっさにこれが返せるあたり、僕もそうとうキていますねえ。
 「さあここやな。入る? もう一回確認。入ったら何でもしたいことさしてもらうけど」
 「シャワーとベッドは?」
 「それは保証する。ゆっくり寝さしたげてから殺すから。やるんならやけど」
 「じゃあ入る」

―――――
 5/6のブログの続きです。
 「試作品」ですからもちろんフィクションです(笑) 今迷ってるんですよ。単価安くて委託できない短編と組み合わせて売り物にしちゃおうかとか。それなりの完成度にたどり着いてる気はするんですよねえ。ちなみにこのあとのエロはかなり強烈です。うちの常連さんなら耐性はあるでしょうけど、普通は途中で具合悪くなるかな(笑)
 WEBならBAR向きの素材かなあ。まあもうちょい考えます。

 そして宣伝。通常Secret Galleryはこそっと更新しますが、今回は素晴らしいいただきものもあるんで。イベントである方にいただいた紙原稿二枚。いずれもファン垂涎のハードさです。一枚アップしました。次も順次アップします。これに限らずですがかなりハードなんで、絶対持ち出さないで下さい。そういうことがあると、また登録制の厳格な裏に、やがてはそれも……となりかねませんので。

 ついでに「子ども部屋」原案のラフ、お絵かきBBSにぽつぽつあげています。十枚以上あるんで少しぐらい出してもいいかなと(笑) あのデジタルノベルとはまた描き方や顔の造型、変えていきます。完成が本で、モノクロ、紙に印刷ですんでね。これまでのように淡いラフは出力が読めないんで(自家製じゃないから)濃い墨は使いますが、ラフタッチな「挿絵」にはしたい。ボディラインや液体や行為のエロさは出したいってことで、いろいろ試行してみます。

 ……ああ、やっぱり雨ですねえ。


日本製にこだわったベビー&子供服のお店Mai-tone

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無間の
 イメージイラストです。

 暗い部屋で照明当たってるので、本来もっと体の陰影のコントラストは強い方がいいのでしょうが、僕にしてはこれでも塗った方ですね。主線はこのくらい太いのが好みです。「筆」を使ってみましたが、これはやっぱり強弱の「ヨレ」が出やすいですね。今度はGペンを太くしてやってみようかな。
 動きのあるシーンなので、コミスタの「効果」をいろいろ使ってみました。夢中でやってるとすぐ時間経ちますが、冷静になると自分は何やってるんだろ、と今さら恥ずかしくなるのは、絵の方が来るみたいですw

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居眠り坊や

 ペン入れしてからアップしようと思ってたんだけど、何か慢性的疲れ目なのでPCに向かう時間減らし中。
 ちょっと幼めの子で、まあよく、飯食ってる最中に寝てしまうとかあるでしょ、ああいうのかわいいなと。

 エロ絵と交互に描いてると、なんか余計病が深い気がしてくるな(笑)

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無間の

 表にはエロは置かないと宣言したので大幅な自主規制を……って、なんかなしくずしになりそうだw

 コミスタ試作品第一号です。
 やはり紙の回転機能がすげえ助かる。ツール類の切り換えも、最初はちょっと戸惑うけど、いけてます。
 Gペンのデフォルトで、補正ONですが、ところどころ、補正を切ったり弱めたりしています。好みとしてはもっと肉厚の線が欲しいので、次は同じGペンの設定をいじろうと思っています。筆はちょっと使いにくかったので……。かすれや偶然の味が欲しい場合は、補正を切ればコミスタでもいけそうです。線画は。

 今回、薄塗りはフォトショでやりました。コミスタは二値化を前提とした筆先しか持っていないようなので(まだ使い始めでわかりませんが)……。

 しかしこれ、プロには最高のツールかもしれません。いい絵が描けるというのではなく、線画であれば作業効率が素晴らしくてものすごいスピードで絵が描けます。ミスってもペンでも消しゴムが使えるだけでなく、ヒストリ機能でどこにでも戻れますしね。描きまくってなんぼの、マンガや商業イラストの世界ではかなりの武器じゃないでしょうか。

 モノクロイラストは、しばらくこれでペン入れ練習してみようかと思います。慣れた頃に、もっと味のある線が欲しくなればペインターに行けばいいですし。

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残酷館Ⅲの
 僕の書きかけ短編「無間」より一部紹介。あくまで試作品でつ

プロローグ

 スナッフ・ムービーというのは、一つの夢だ。

 欧州の友人が、これぞ本当のスナッフだ、と小躍りするような調子で見せてくれたそれも、非常によくできた《特撮》の産物だと、見抜いてしまった自分が恨めしい。友人のように瞞されていた方が、はるかに幸福だったろうに。無論、私は友人に真実を語りはしない。

 この世界には、良心の使者を気取った取り締まる側にも欺瞞が渦巻いていて、少年の殺人ビデオ製作グループがおとり捜査にかかったなどというニュースを見たところで、それすら信用できない。社会の憎しみを、我々反社会的マイノリティに向けるために、ニュースが不足していれば、彼らは創作するし、誇張であれば、なおさら、常にやっている。

 自閉的になりがちな少年愛者の中にあって、私は積極的に人脈を拡げてきた部類だ。このように生まれてきたからには、このように生まれてきたなりに、自らの快をとことん追う生き方を選択した。それは許されるとか許されないとかいう外部基準とは無関係だ。絞首刑だろうとリンチだろうと、後悔のない生き方さえすれば、おそるに足りない。
 そう、私は要するに、自ら作ることにしたのだ。和製少年スナッフ・ムービー。画質の悪い、真偽定かならぬ洋物でしか見たことのない世界。日本人にも少年愛で強度のサディストはかなりいるはずだが、少なくとも私の知る限り、自分用の記録ですら、この手のビデオを撮った人間はいない。同じく、大きなリスクを冒すなら(一人の少年を犠牲にするなら、だ)、ついでにその先駆者になってみたい。

(中略)

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