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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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薬漬け
 医者によれば(言われなくてもだいたいわかっていたが)、人混みに出ると多くの人に取り巻かれることで緊張して疲れるのだろうということだ。健康な人には自分に無関係な人がいくら大勢いるからって寿司詰めの満員電車でもないのに何で疲れるの? というところだろう。そこが病気の病気たる所以だ。
 加えて三月まで究極に近い僻地で、鳥の声、風の音、荒波の弾ける音に囲まれて十年過ごしてきた。
 無遠慮な会話や電車の中、俺の耳から二十センチの距離でモノを食う上から下までばっちりファッションを決めたガキ、正面のイスで化粧する女、無駄骨だということがわからないのか異常に濃い化粧とくさいだけの香水のにおいをまき散らす五十がらみのババア。ふと思い浮かべるだけでこれだけの不快因子がある。
 自分だってうさんくさいオヤジだろうと言われればその通りだが、お互い様だとわかっても疲労や不快感は取れないのである。
 どうしてもでかけざるを得ない状況で体が重くて動けないので、ずっと封印してきたきつめの薬を服用した。カフェイン300mgに足し算。やはり動けるようになるからこわい。それと二、三日前からひどい咽頭痛がひかないので、解熱鎮痛消炎剤を通常の成人一日量の二倍近く、さらに漢方の甘草湯も飲む。
 副作用がこわくてもとりあえず数日を乗り切れればいい。とにかく今全く外出できないようでは困るのだ。用事が済んだら一週間でも二週間でも寝込んでやる。

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