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おもに少年愛と小説に関する雑記。エッセイとコラム
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少年ヒーロー(?
 知人のサイトの作品が某掲示板にベタ貼りされて、そこの掲示板が少年ヒーローがピンチに陥って云々、というフェチを扱ったものだったことから、いろいろ友人とチャットしていたのだが……

 そこで出てきたのが「カミタマン」というマイナーな特撮TV番組のパロだった。「デブ、根暗、勉強だめの何の取り柄もない少年」が主人公というのにちょっと惹かれたwのだったが、友人が元ネタをご存じで、YouTUBEでオープニングだけ見ることができた、画質はよくないのだが、少年はなかなかかわいい(主観)。で、半ズボンからちょっとむっちりした素足が出てたりする。



 石森章太郎が原作なのだが、マイナーらしくDVDも出てないようだ。「ネモトマン」(変身後の少年のヒーロー名らしい)のずっこけぶりを見てみたいのだが……。85年って言えば俺高校生くらいになってるはずで、さすがにこんな番組は見たことなかったし、当時ビデオデッキあったんだっけ……。

 で、そこから話はネバーエンディングストーリーに飛んだw
 これが、関連あるのである。エンデの原作の主人公は、ちびでぶで、落第生で、いじめられっこで、お母さんがいなくて、お父さんも僕のことなんかどうでもいいんじゃない? 何も話してくれないもん、という救いようのない10歳か11歳の男の子なのだ。映画ではチビでいじめられっこだけど、こぎれいなかわいい男の子だったはず。そして、映画のテーマは小説と大きく異なってしまっているばかりか、むしろエンデの訴えたかったことと全く逆のメッセージを持っているようにすら感じられる。映画に関してはエンデが怒ってクレジットから自分の名前を外すように訴えたとも聞く。
 たとえば本当に何の取り柄もなく、自分に自信もなく、いつも消えてしまいたいと思っているような少年が、あのこぎれいな男の子を見て、現実社会で発揮されてなかっただけで本当は勇気も持っていて、竜に乗って現実世界に帰還して、いじめっこらを蹴散らしたとして、彼に感情移入して、勇気を得たり感動したりするだろうか。本当にすぐれた小説は、人生を変える(マイナスの場合もある。死にたくなったりw)だけの力を持っている。エンデの原作の後半は圧巻で、文章が難解でなければ、小中学生の、「さえない」「自信のない」子にぜひとも読ませたい名作だ。未読の方は、ぜひ。

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